重徳和彦政務調査会長は2月6日、国会内で記者会見を開き、(1)予算委員会省庁別審査(2)高校無償化(3)八潮市道路陥没事故(4)核兵器禁止条約(5)就職氷河期世代への対策――について発言しました。

(1)予算委員会省庁別審査

 現在行われている予算委員会省庁別審査において、党所属議員が財源の無駄等を指摘していることについて言及。「そういったものを積み上げていけば1000億円程度捻出でき、国民の負担を減らし、国民の収入を増やすことに充てていくことができる」と主張しました。

 また、本日6日に「本気の歳出改革作業チーム」の主査会議を開催する予定で、予算委員会での審議と並行して進めていくと述べました。

 さらに、政府が高額医療費制度の上限を引き上げることについては、中間所得層のがん患者らの負担が増えることを懸念。「患者の声を十分に聴かずに決定をした政府に憤りを感じる」と述べ、上限引き上げを凍結するための法案を党内で用意する予定だと語りました。

(2)高校無償化

 政府が高校無償化について公立のみ所得制限撤廃をする方向で検討していることについて、重徳政調会長は、立憲民主党は公立だけでなく私立も所得制限撤廃を求めていると強調。さらに上限額を45万円まで引き上げるとした内容の法案を現在用意していると明らかにしました。党の案では全体の無償化にかかる約3000億円に、公立高校の施設整備強化に充てる50億円を含めた内容を検討していると述べました。

(3)八潮市道路陥没事故

 埼玉県八潮市道路陥没事故について、本日6日に党「次の内閣(NC)」にてワーキングチームを設置すると報告。重徳会長は被害者の安否を気遣うとともに、全国民にも不安を招く事故だと指摘し、「さまざまな観点からワーキングチームで取り組んでいく」と述べました。

(4)核兵器禁止条約

 3月に開催される核兵器禁止条約の締約国会議に政府が派遣を見送ることについて、重徳議員は「被団協がノーベル平和賞を受賞して核兵器禁止・平和の構築に機運が高まっている中で(参加を)断念したことに失望する」「政府・自民党に対して引き続きオブザーバー参加を求めて行く」と述べました。

(5)就職氷河期世代への対策

 重徳議員は、就職氷河期世代への対策について党内で今後、検討していくと述べました。吉川沙織議員をはじめとした党内の就職氷河期世代に該当する議員を中心に進めていくと述べました。