立憲民主党選択的夫婦別姓実現本部(以下、「実現本部」)は4月15日、「自由民主党選択的夫婦別氏制度を早期に実現する議員連盟」(以下、「自民党議連」)と面談し、立憲民主党要綱案についての申し入れを行いました。
冒頭、辻元清美・実現本部長は「立憲民主党は先週、1996年の法制審案に忠実に沿った法案要綱を取りまとめた。日頃から自民党議連で幅広く活動されている皆さまに、ぜひこの要綱案を説明させていただいて、ともに頑張っていきたい」「次の世代の若い女性たちや男性たちのためにもぜひご検討いただきたい」と申し入れの趣旨を説明しました。自民党議連会長代行の土屋品子衆院議員からは「一人でも困っている人がいたら、私たち政治家はしっかりとそれを受け止めて法改正しなければいけない、というのが私の考えで、ずっと頑張ってきた。党内でまだまだ理解してくれない先生がいるが、ひとりでも多く理解してもらえるようにこれからも努力していきたいと思っている」との発言がありました。
申し入れ後の会見で辻元本部長は、「選択的夫婦別姓の実現は去年の衆院総選挙の後から急激に期待値が高まっている。経団連、連合、日弁連をはじめ、あらゆる業種の方々がオールジャパンで実現に向けて動いている。こういう運動や国民の声に応えて、私たちは立法府としての責任を果たさなくてはいけない」と述べ、「そのためにはやはり与党の中心である自民党が動かなければならないので、今回自民党議連に要請した。思いは一緒ということも確認できたので、ぜひ与党の中で、公明党も含めて頑張っていただきたいと思っている」と期待を示しました。
打越さく良・実現本部本部長代行は、2011年の第一次夫婦別姓訴訟弁護団事務局長としての取組みやその後の最高裁での敗訴を振り返りながら、「最高裁からボールを跳ね返された国会が、個人の尊重と男女の対等な関係という憲法の要請に応えて、選択的夫婦別姓をしっかりと実現していかなければならない」と述べました。そして、「自民党議連の方々にお時間を設けていただいたことを大変心強く、より多くの会派の方たちと手を携えて様々な人たちの思いをくみ取るような法改正を果たしていきたい」とあらためて決意を語りました。
この日の面談には、立憲民主党から実現本部の辻元本部長、打越本部長代行のほか、黒岩宇洋事務局長が参加、自民党議連からは土屋品子会長代行、井出庸生事務局長らが参加しました。
