野田佳彦代表は5月13日、現目黒区議会議員で東京都議会議員選挙公認予定候補(八王子選挙区)の細貝悠さん、有田芳生衆院議員らとともにJR西八王子駅前での朝活動に参加。衆院で野党が過半数を獲得したことで国会の風景が大きく変わったと改めて意義を強調し、都政においても緊張感が必要だと訴えました。

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 野田代表は、細貝さんについて「八王子生まれの32歳。八王子の路地裏の裏のことまでよく分かっている即戦力。蓮舫さん、手塚仁雄さんの秘書、区議を務め政治のあるべき姿と政治の現実を経験してきた。その経験を生かして八王子、東京のために汗をかいてほしい」と紹介しました。

 その上で、東京都は一般会計と特別会計合わせると17兆8千億円という巨額の予算を持っているが故に税金の無駄遣いも多すぎると指摘。今年度予算に世界最大規模の噴水の整備費用26億2千万円が盛り込まれたことを一例に挙げ、「今、世界一の噴水はドバイにあるが、砂漠の土地で150メートルも上がる噴水をお金持ちの国が作るのは、1つのテーマパークとして意味があると思う。でもお台場に150メートルの噴水を作る意味はない」と批判しました。「26億円のお金があるならば、物価高で苦しんでいる皆さんのための政策、拡大をしている格差の是正策などに有効に使うべきだ。そういう指摘をする都議会議員がもっともっと増えなければならない。小池都政における与党は、自民党、公明党、都民ファーストの会。この人たちの数が増えても意味がない。立憲民主党、その他の政党が議席を最大化することによって、都政においても緊張感が生まれてくる」と述べました。

 昨年の衆院選挙の第一声が八王子の地からだったとも振り返り、「いわゆる裏金の問題、自民党の政治とカネの問題が最大の争点だった。この政治と金の問題はまだまだ終わっていない。政治にお金をかけすぎる自民党の体質は変わっていない。都議会自民党のいわゆる裏金問題も深刻だ。こうした問題にメスを入れ、都政における金権・利権体質に対しても立憲民主党は戦っていく」と述べました。

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 細貝さんは、今回の挑戦にあたり「八王子を出て約10年あまり、その時の環境と、いただいた縁を大切にして目の前のことに真剣に向き合ってきた。国会議員の秘書として4年、区議会議員として2年働いてきたが、頭の中に合ったのは故郷・八王子のことだった。この八王子をより豊かに、皆さまが安心して暮らしていける街を作っていきたい」と決意を表明。「物価高で生活苦しいなか給料はなかなか上がらず、家賃がかかり、水道光熱費、生活費を支払うと手元にはほとんど残らない。流れが速い現代社会で何が必要なのか、もう一度見直す必要がある。小さな声に耳を傾け、全ての人が入れる居場所、全ての人が輝ける社会を作っていくことが、私、細貝悠の責任だ」と力を込めました。

 八王子市を変えていくためには、八王子市からだけでなく東京都からも変えていく必要があると述べ、小池都政の問題点として、(1)大きすぎる予算と権限(2)都政のブラックボックス化(3)パフォーマンス先行――の3つを列挙。「例えば(東京都実施事業)018(ゼロイチハチ)サポートはいいが、権限を自治体に譲らないから自らやろうと民間に委託して無駄な税金がかかっている。もっと八王子に権限を分けるべき」「東京都議会議員にも裏金をもらっていた人がいた。小池都知事に至っては答弁拒否の問題もあった。今都政に求められるのはクリーンな政治、オープンな政治であり、ブラックボックス化を変える政治が必要だ」「『7つのゼロ』で満員電車ゼロになったか。花粉症は緩和されたか。格差はゼロになったか。パフォーマンスだけではいけない。都知事のイエスマンばかりではいけない。おかしなものに対しておかしいと言える議員が必要だ」などと訴えました。

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 有田議員は、「この30年間、日本では労働生産性は上がっているにもかかわらず、働く人たちの実質賃金は上がるどころか下がってる。この仕組みを変えようというのが、私たち立憲民主党」だと力説。「昨年の総選挙で衆院では与野党が逆転したことで、徐々に、あるいは急速に日本の政治は変わろうとしている。皆さんの中には、政治にはあまり関心がない方もいるでしょう。しかし、皆さんが政治に関心がなくても、買い物に行けば消費税を払わなければいけない。これが政治。皆さんの暮らしを変えていくために一緒に政治を変えていきましょう」と呼びかけました。

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