野田佳彦代表は6月7日、東京都台東区入谷を訪れ、塩村あやか参院議員、かつて東京都議会議員を2期務めた中山ひろゆきさんとともに「物価高から、あなたを守り抜く」全国キャンペーンスタート企画として街頭演説を行いました。司会は酒井なつみ衆院議員がつとめました。
 食料品の値上げが止まらず、賃金の上昇率以上に物価が上がり続け生活を圧迫する中、立憲民主党は「物価高から、あなたを守り抜く」全国キャンペーンを始め、立憲民主党の物価高対策を訴えていきます。

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野田佳彦代表
 野田代表は、総理大臣在任時に、「社会保障と税の一体改革」を打ち出し消費税増税の道筋をつけた実績がありますが、今回は「物価上昇にあえぐ国民の声を受け止めた、苦渋の政治決断だ」と食料品消費税0%を打ち出しました。「民の竈(かまど)から煙が上がらなくなったら、政治が動くしかない」と述べ、財源は赤字国債に頼ることなく、積みすぎた基金の取り崩しや外為特会(外国為替資金特別会計)の剰余金の活用、不透明な租税特別措置など税制の見直しなどから確保することを説明しました。
 他の物価高対策は、超短期的な対策として国民1人あたり一律の金額給付を行う「食卓おうえん給付金」や1リットル当たり25円のガソリン暫定税率を廃止すること、そして、臨時的な食料品消費税0%の後には速やかに給付付き税額控除(中低所得者に対する消費税税額控除)を導入することにも触れました。野田代表は、「上げるものは上げる。収入は増やす。下げるものは下げる。負担は減らす。これがわれわれの物価高対策だ」と力強く訴えました。
食料品の消費税ゼロで物価高対策

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中山ひろゆき
 台東区で活動する中山さんは、「観光は、地元で暮らす人の文化があってこそ成り立つもの」と訴え、小池都政が打ち出す都庁へのプロジェクションマッピング投影やお台場での世界一の高さの噴水で観光客を増やすような施策ではなく、地元でのお祭り活動を支える町会や地域の担い手に光をあてるような施策をすべきと強調しました。中山さんは他にも、独居高齢者の住まい探し支援、高齢社会の中、介護職の処遇改善、在宅避難時のトイレ問題対策として簡易トイレを全戸配布するなどの政策も訴えました。また、都議会自民党の裏金問題についても厳しく指摘し、政治とカネの健全化、企業団体献金の禁止を強く訴えました。

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塩村あやか参院議員
 都議会議員出身の塩村あやか参院議員は「裏金のような都合が悪いことを数の力で隠す与党では、都政の透明化は進まない」と自身が都議時代からの「ブラックボックス」の解消に課題を感じ続けてきたことを話しました。裏金問題のような問題を変えるには知事与党ではなく、「『そんなことはとんでもない』と皆さんの声を届ける政治家を送り込まないといけない」と訴えました。

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