参院北海道選挙区に立憲民主党から立候補した現職の勝部けんじ候補が7月8日、札幌市内で野田佳彦代表とともに街頭演説を行いました。

■勝部けんじ候補

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 勝部候補は今回の参院選挙は「現状維持か、前進か」が問われる選挙であると強調。自民党政権が続ける現状維持の政治では物価高や地域課題への対応が不十分だとして、立憲民主党が掲げる物価高対策を訴えました。

 具体的には、「食料品の消費税ゼロ」「1人2万円の食卓おうえん給付金」などの緊急的な家計支援策を提示。また、ガソリン暫定税率廃止についても触れ、「1リットルあたり25円(ガソリン)・17円(軽油)の値下げが可能であり、北海道のように車が生活の足となっている地域では切実な問題。政治判断さえあれば今すぐにでも実現できる」と訴えました。

 さらに、自民党が野党7党共同提出の暫定税率廃止法案を参院で廃案にしたことに対し、「誰もが望む政策を、政局の論理で潰すような政治は変えなければならない」と強く批判しました。

 続けて、昨年の衆院選で政治とカネへの怒りが示されたにもかかわらず、企業・団体献金の禁止法案が継続審議のまま棚上げされている現状を指摘し、「政治を変えられないのが今の与党の姿だ」と述べました。また、医療・介護・福祉、教育、年金など暮らしに関わる制度の再構築にも触れ、「政治を変えなければ、生活の安心は取り戻せない。参院でも与野党逆転を実現しよう」と力強く語りかけました。

■野田佳彦代表

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 野田代表は、アメリカのトランプ大統領が主導する「相互関税」について言及。日本が異例の25%という高関税の対象とされた背景に、政府の外交力不足があると指摘しました。「当初は24%とされていたが、日本とマレーシアだけが最終的に25%の対象となった。外交交渉が不在だった証拠だ」と述べ、赤澤外相の対応を「機能不全」と批判。さらに、「交渉期限が8月1日まで延長されたとはいえ、石破総理は訪米も電話会談も行っていない。「総理のリーダーシップが問われている」と厳しく指摘しました。

 野田代表は最後に、「立憲民主党には経験ある外交人材が揃っている。外交でも生活でも、私たちが前に進める力になる」と語り、勝部候補への支持を力強く呼びかけました。

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