野田佳彦代表は10月5日福岡県福岡市を訪れ、丸尾圭祐衆院議員(福岡1区)と共に「りっけんタウンミーティング」に参加しました。

■丸尾圭祐衆院議員(福岡1区)
 国政報告で丸尾議員は「給付付き税額控除」について講演しました。
 丸尾議員は給付付き税額控除を「本質的な物価高対策、皆さまの生活を下支えする政策」と紹介。政策の仕組みを説明するとともに、「所得の再分配を行って、生活が厳しい状況にある皆さんの生活に余裕ができ、消費にお金を回すことができる。経済が回って全体的に良かったねということにしたい。お金持ちの人たちも商売をしている方にとって経済がまわることで商売もやっていけるわけですから好循環だといえます」と話し、実現の意義を訴えました。

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■野田佳彦代表
 野田代表は前日4日の自民党総裁選で、高市早苗衆院議員が新総裁に選出されたことを受け「党内改革に力を尽くしてほしい」とエールを送りつつ、自民党内で唯一派閥を残している麻生太郎衆院議員の要職起用が取り沙汰されていることに懸念を表明。野田代表は「派閥の解消というのが1つの党内改革の柱だった。他はみんな(派閥を)解消したのに麻生派は解消しないで、その力を自分の力の源泉として石破下ろしの流れを作った」とし、高市総裁が麻生議員の影響力の中で物事を進められるのかとの疑問を呈しました。また、裏金問題を抱える旧安倍派のメンバーが要職起用されるとの報道があることに「説明責任を果たしきっている人はいない。適材適所という響きのいい言葉の下で使っていくのか。人事を見ることで、高市さんがこれからどういう政治をしようとするのか見えてくる」とけん制しました。
 さらに野田代表は、高市総裁の政治スタンスを「自民党の中でも右」だと指摘。「自民党員の90万人は安倍晋三さんのように保守色を強めてほしいと思って高市さんに投票していると思う。でも世の中はその90万人とは違う。平和を志向し、格差を是正してほしい。そういう『中道』の人が多いのではないか」とし、立憲民主党は「ど真ん中の『中道』の線をしっかり堅持して、協調できる仲間を増やしていきたい」と高市総裁との対立軸を明確にしました。

 講演終了後には質疑応答の時間が設けられ、野田代表、丸尾議員が支援者からの質問に答えました。

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 参加者の1人からは「給付付き税額控除が消費減税よりもコストも少なく効率的で、景気刺激効果も高いと言われている理由は何か」との質問がありました。この質問には丸尾議員が、限界消費性向(経済学の指標で、追加でお金が増えた時にどれくらいそれを消費に回すかの程度を測る)の理論を用いながら回答。「お金持ちの方が10万円もらっても、その10万円をすぐに使わない。一方で、困窮している方だと買いたいものがあっても買えない中で、10万円もらうと消費に回してもらえる。困窮している人の方が消費性向が高いということになる。給付付き税額控除というのは、そういったお金のニーズが高い方に重点的に減税と給付をするので、消費に回る率が高い」と説明しました。

 また他の参加者からは「外交でアメリカの孤立化が進む中、日本は存在感を高めてほしい。日本の政治を担う人はそう心してほしい」との要望がありました。野田代表は、「石破総理が今回の国連総会でなんでパレスチナの承認まで言わなかったのかと思っている。日本はアメリカとの関係も大事だが、中東外交も一生懸命やってきた。平和創造外交にもっと力を入れて、自国を守るだけでなく、世界の紛争、殺りく、人権侵害に声を上げていく国でなければならない」と決意を表明しました。

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支援者のお子さまからの「立憲で1番期待できる議員は誰か」との質問には笑いが起こりました