立憲民主党の安住淳幹事長は11月3日、福岡市のJR博多駅博多口前で街頭演説を行いました。同日からスタートした全国キャンペーン「ここからはじまる」―聞く・つなぐ・変える―のキックオフ企画に、丸尾圭祐衆議院議員(福岡1区)、古賀之士参議院議員(福岡県選挙区)も同席し、3連休最終日の午後、多くの市民が足を止めて耳を傾けました。

 「ここからはじまる」キャンペーンは、「聞く、つなぐ、変える」の3つのステップをコンセプトに掲げます。野田佳彦代表は同日、山形県でキャンペーンをスタートさせており、安住幹事長は福岡と小倉の2カ所で第一声をあげました。

安住淳幹事長
安住淳幹事長


 安住幹事長は、福岡市内を訪れるのは3カ月ぶりだといい、「リップサービスじゃないけど、東京の次に勢いがあるのは福岡です。アジアに開かれた日本の玄関口として、本当にいつ来ても勢いを感じています」と福岡の活力を称えました。

 その上で、「実は参議院選挙の終わった後、立憲民主党ちょっと元気がなくなりました。『ここから始まる』キャンペーンをやろうという時に、勢いのある福岡を最初に選びました」と明かし、「勢いのない立憲民主党が勢いのある福岡に来ましたから、ここからもう一回巻き返して、穏健、中道、リベラルの政治をしっかりやっていきたい」と決意を表明しました。

 さらに、「沖縄から北海道まで津々浦々で候補者を立てて競い合っているのは立憲民主党だけだ」と訴えた安住幹事長。先の衆院選で自民党に届かなかった現実を「歯を食いしばって認める」としつつ、「190対148をなんとかひっくり返すところまで頑張っていきたい」と、政権交代に向け、巻き返しへの決意を表明しました。


丸尾圭祐衆院議員
丸尾圭祐衆院議員

 丸尾圭祐衆院議員は「『聞く、つなぐ、変える』というのは政治の当たり前のことなのではないか、と皆さん思われませんか。私も聞いた時そう思いました」としつつ、「でも、この基本動作ができている政党や政治家は、実はほんのごく一部なんです」と指摘しました。12年間、政策秘書として国会で働いた経験から、「1年の間で動く法律や予算を作っているのは、実はほんの一握りの議員だけ」と実態を明かし、「立憲民主党は全員が政策を作れる政党になっていきたい」と訴えました。

 また、丸尾議員は、安住幹事長が政治改革推進本部長を務めていることに触れ、「政治の信頼を取り戻す仕事をやり遂げたいと安住幹事長は決意されています」と紹介しました。選挙における偽情報やフェイクの問題にも言及し、「選挙中もひどいフェイクニュースがたくさん流れました。オールドメディアと批判する人たちこそ、既得権益を大事にし、社会に日の当たらない人たちを大切にしないオールドポリティクスを推進している」と警鐘を鳴らしました。

 臨時国会の会期が残り50日を切る中、「どうやって政治の信頼を取り戻すか、その仕事をするのはどの党なのか、しっかりと見極めていただきたい」と市民に呼びかけました。

古賀之士参院議員
古賀之士参院議員

 古賀之士参院議員(ネクスト経済産業大臣)は「私は(福岡に)毎週帰ってきています。皆さんからいろんな声を聞いて、それを安住さんや丸尾さんや私が国会に届けるお手伝いをさせていただく」と、地域と国政をつなぐ役割を強調しました。

 安住幹事長は最後に「福岡でも若い元気な新人をどんどん立てますので、最後までご支援を賜りますようよろしくお願いします」と呼びかけ、演説を締めくくりました。

 「ここから始まる」全国キャンペーンは、この日を皮切りに全国各地で展開され、立憲民主党の巻き返しの起点となります。

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