立憲民主党は11月13日、野田「次の内閣」第34回閣議を国会内で開催しました。

 野田佳彦代表はあいさつで、「与野党6党の協議が整い、12月31日にガソリン税の暫定税率が廃止となる。そのスタートとして補助金が投入され、今日からガソリンが5円安くなるプロセスに入った」と述べました。

 また「株価への注目が集まる一方で、どうしても為替と金利が気になる」と語り、円が一時155円台となり、円安に歯止めがかかっていないことを深刻に捉えるべきと懸念を示しました。さらに近く発表されるGDPが、6四半期ぶりのマイナスになると予測されていることから、足元の経済に出てくる影響にも言及し、経済対策が急務であると指摘しました。

 続けて、3カ月もの政治空白の末に、補正予算も12月中旬となる自民党の姿勢を「今の経済情勢に鈍感すぎる」と厳しく批判するとともに、まだ単年度でのプライマリーバランスの黒字化を放棄してないということだが、前年度を上回ればよいとの予算では黒字化できないと警鐘を鳴らしました。

 最後に野田代表は、国民生活を守るために、的を絞った財政規律ある経済対策、メリハリのある立憲民主党の経済対策をまとめることを強調しました。

1.報告事項

(1)議員立法登録「特定連合国裁判被拘禁者等に対する特別給付金の支給に関する法律案」(特定連合国裁判被拘禁者等給付金支給法案) ←登録了承

(2)議員立法登録「平和条約国籍離脱者等地位喪失者に係る日本国との平和条約に基づき日本の国籍を離脱した者等の出入国管理に関する特例法の特例に関する法律案」(入管特特法案)  ←登録了承

(3)閣法審査(B法案)「気象業務法及び水防法の一部を改正する法律案」  ←賛成了承

(4)「不動産投資商品をめぐる被害対策WT」「不動産政策WT」の設置について ←設置了承

2.協議事項

(1)規則審査「衆議院規則の一部を改正する規則案」(欠席事由の明記) ←賛成

(2)規則審査「衆議院規則の一部を改正する規則案」(常任委員会の委員の員数の削減) ←賛成

(3)議員立法審査「愛知・名古屋アジア競技大会及び愛知・名古屋アジアパラ競技大会に関する特別措置法案」 ←賛成

(4)議員立法審査「高次脳機能障害者支援法案」  ←賛成

(5)議員立法審査「国土の適切な利用及び管理を確保するための施策の推進に関する法律案」 ←法案了承、提出などの取り扱いは政調会長一任

(6)「外国人労働者の受け入れ制度及び多文化共生社会のあり方PT」の再設置について ←設置了承

3.経済対策について ←決定 発表は明日の代表記者会見

4.国会同意人事の審査について ←関係部門会議での審査を要請