渡辺周幹事長代行は3日、国会内で定例の記者会見を開きました。公選法違反事件を巡り東京地裁で有罪判決を受け、河井案里参院議員が提出した辞職願が同日夕の参院本会議で許可される見通しとの報道を受けて、河井議員らの責任などついて問われました。

 渡辺幹事長代行は、夫で元法務大臣の河井克行衆院議員とともに現金をもって選挙運動したという前時代的な行動について「憲政に汚点を残す出来事だと思う」と言及。辞職の判断に至るタイミングについては、「遅きに失した」と批判しました。河井議員に渡った1億5千万円が党本部から交付されていたことから「(政府与党は)説明責任を免れない」と指摘しました。

 ミャンマーで国軍によるクーデターが発生し、アウン・サン・スー・チー国家顧問らが自宅で拘禁されている問題に関しては、スー・チー氏の一日も早い拘禁解除や平和裏な収束に向けて取り組んでいくと表明。現地在留の邦人の安否、安全の確保については、「事態の推移を見ながら政府をただし、(必要な)要請をしていきたい」と述べました。

 米国で民主党のバイデン政権が誕生したことについては、「民主党のオバマ政権時代、われわれが政権を担っていたので、その時の人脈を活用しながら、バイデン政権が対日政策や対アジア政策をどのように構築していくのかに重大な関心をもちながら、政権交代を求める私たちとしては米新大統領との関係構築に取り組みたい」と意気込みを示しました。