衆院予算委員会で22日、集中質疑がおこなわれ、衆院会派「立憲民主党・無所属」から大串博志議員が質問に立ちました。
総務省接待問題について先週、東北新社の菅正剛氏(菅総理の長男)が、総務省の調査に対して、会食の際に具体的な放送事業の話をしていた事実を報告していなかったことが判明し、19日に菅総理に週末に正剛氏に事実関係を確認して答えて欲しい旨、文書で要請したと説明。
国民の疑念を晴らすために、菅総理に真摯な答弁を求めましたが、菅総理は「大変申し訳なく思っており、国民のみなさんにお詫びを申し上げたい」と述べるものの、総務省内で調査が行われているとし、長男への聞き取りをおこなったかについては明言を避けました。
大串議員は総務省接待問題には(1)放送行政が歪められたのではないか(2)総理の長男が特別な扱いを受けていたのではないか――という2つの疑惑があるとし、菅総理自ら疑念を払拭するために、長男から聞き取った内容を明らかにすべきだと迫りました。しかし、菅総理は「長男とは一切仕事の話はしていない」と述べるにとどまりました。
大串議員は菅総理の答弁は極めて残念だと述べ、その上で、総務省の調査が行き届いていなかった武田総務大臣の責任は重いと述べ、徹底的な調査の実施を求めました。
ワクチンの供給について、河野ワクチン担当大臣が4月までの供給が少なくなっており、高齢者の接種は試行的になると発言していたことを取り上げ、菅総理に事実関係を確認しました。
菅総理、田村厚生労働大臣は河野大臣から詳細な説明は受けていないが、本格的な接種は5月以降になるのではないかと答弁しました。
大串議員は全国の自治体がワクチンの供給を固唾をのんで見守る中、政府からの発信が混乱しているのではないかと、菅政権の危機感のない姿勢を批判しました。
また、供給スケジュールの遅れが東京オリンピック開催に与える影響について言及し、速やかにワクチン接種スケジュールを示すよう要求しました。