長谷川悦子横浜市議会議員(横浜市栄区)は21日、映画『子どもたちをよろしく』のオンライン上映会を開催しました。

 昨年12月16日につながる本部(本部長・枝野幸男代表)と子ども・子育てプロジェクトチーム(座長・大西健介衆院議員)が共同で『子どもたちをよろしく』のオンライン上映会を開催。これを機に、いじめや虐待、貧困など子どもたちを取り巻くさまざまな問題を描いた同作品の自主上映会を通じて、こうした問題について党を挙げて考える機会にしようと、つながる本部が全国に上映会実施を呼びかけたのを受け、長谷川悦子横浜市会議員が企画したもので、全国から53名が参加しました。

 上映会終了後には、地元の早稲田夕季衆院議員(神奈川4区総支部長)に加え、同作品の企画統括プロデューサーであり元文科省審議官の寺脇研さん、企画を担当した元文科省事務次官の前川喜平さんも参加してトークセッションが開催されました。

 寺脇さんは「すべての大人たちにこうした問題を知ってもらいたい、何ができるか感じてもらいたい。すべての大人がすべての子どもを守るということに一歩ずつでも近づけないかという願いを込めた」と作品への思いを語りました。また、「政治を変えていくために、こうした機会をぜひまた設けてほしい」と述べました。

 前川さんは「子どもの自殺はあってはならない。このコロナ禍による一斉休校の影響も大きいが、子どもたちが自ら命を絶つ傾向が激増している。学校や地域に居場所がないという子どもが増えていることは、社会全体で考えなければいけないし、そこに政治の貧困があると思う。こういう子どもたちに手を差し伸べる行政がなければならないのに、それがきわめて不十分であり、今のコロナ対策はむしろ子どもたちの孤立を強めている。そのことを検証する必要がある」と話しました。

 参加者からは「この時代、いじめ問題は子どもだけではなく大人にも起こっている問題であり、これは子どもに必ず影響してしまう問題なので、子どもたちには、『心を育てる教育』をしっかりしてもらい、いじめのない社会を作ってほしい」「このような会をやっていただき寺脇さんや前川さんに教育現場を取り巻く現状について聞けてとても有意義な会でした」といった感想が寄せられました。

 上映会を主催した長谷川市議は、「上映会終了後も事務所にお電話やメールをたくさんいただくなど大きな反響がありました。コロナ禍ではありますが、こうしたオンラインでのミーティングで全国の皆さまとつながり、意見を交換したり情報を共有したりできる貴重な取り組みを今後も続けていきたい」と語りました。