立憲民主党は9日、第16回常任幹事会をオンライン形式で開催しました。枝野幸男代表は冒頭のあいさつで、緊急事態宣言が1都3県で延長されたことは新規感染者の数、病床のひっ迫状況などから止むを得ないとした上で、「全く明確な基準なしに、恣意的に発令され、解除され、延長されることが繰り返されてきた。今回の件でそれがさらに顕著になった」と述べました。「延長して2週間で本当に感染状況を良い方向に転換できるのか。そこに向けた、たとえば検査の拡大、リスクの高いところに集中的に公費でおこなうこと等、感染を抑制するために政府がやるべきことについてほとんどメッセージが出されていないことを大変残念に思っている」と懸念を示しました。立憲民主党として緊急事態宣言の延長によって生活や事業の継続が困難になっている方たちに対し「さらに強力で迅速な支援」を政府に求めていくと述べました。

 また、11日に10年目を迎える東日本大震災と原子力発電所事故について「政府が復興の最終段階、仕上げのようなことを仰っていることに強い違和感を覚えている。おそらく被災地の皆さんもそうではないかと思う。ハード面の復旧は進んでいるところが多いかもしれない。しかし、失われたコミュニティや生業、そこに暮らす皆さんの生活の再建という意味での復興はむしろ、ここからが本番だという思いでしっかり取り組みたい」と表明しました。

【報告・承認事項】

<幹事長>
 1都3県に関する緊急事態宣言の延長を受けた党内の感染防止対策の要請について報告がありました。

<国民運動・広報本部長>
 3.11全国一斉アクションとして、党所属国会議員、地方自治体治議員、総支部長に対し、SNS発信の協力要請の報告があり承認されました。

<国会対策委員長>
 国会審議の状況、総務省接待問題、東北新社の外資規制違反、私立幼稚園連合のと使途不明金問題等について報告がありました。

<参議院国会対策委員長>
 衆院予算委員会の審議状況等について報告がありました。

<政務調査会長>
 第15回、及び第16回政調審議会における政策、法案等の審査結果について報告がありました。

<選挙対策委員長>
〇地方自治体議員選挙及び首長選挙の結果について
〔推薦〕
▼山口県柳井市議会議員補欠選挙(2/28投開票)定数2/立候補者数3
 平岡実千男(2位当選・5,375・1期目)

○地方自治体議員選挙における候補者の公認
[公認]
▼京都府長岡京市議会議員選挙(10/14任期満了・定数24)
 宮小路 康文(現職1期・44歳/長岡京市議会議員)
▼大分県佐伯市議会議員選挙(4/11投開票・定数25)
 御手洗 秀光(現職3期・70歳/佐伯市議会議員)
[推薦]
▼山梨県山梨市議会議員選挙(4/25投開票・定数18)
 小野 鈴枝(現職6・71歳/山梨市議会議員)
▼岡山県美咲町議会議員選挙(4/11投開票・定数14)
 山本 資(新人・61歳/高此野神社総代)

〇首長選挙における候補者の推薦について
▼東京都羽村市長選挙(3/28投開票)
 並木 心(現職5期・76歳/羽村市長)

<組織委員長>
〇衆議院小選挙区暫定総支部、行政区支部の設立について報告があり了されました。
 衆院小選挙区暫定総支部を3総支部設立
 行政区支部を2支部設立

〇地方自治体議員の入党・離党について報告があり承認されました。
 入党13人、離党1人により合計1,182人となりました。

【協議・議決事項】

<選挙対策委員長>
〇地方自治体議員選挙における候補者の公認・推進について提案があり了承されました。
〔公認〕
▼神奈川県川崎市議会議員補欠選挙
 投開票日・衆院選同日又は11/18任期満了川崎市長選同日
 幸区(定数1) 嶋 凌汰(新人・26歳/県議会議員政務スタッフ)
〔推薦〕
▼東京都議会議員選挙(7/4投開票)
 世田谷区(定数8)  関口江利子(新人・46歳/23区南生活クラブ生協理事)
 杉並区(定数6)  小松 久子(元職1期・67歳・元都議会議員)
 北多摩第二(定数2)岩永 康代(新人・49歳・国分寺市議会議員)

〇首長選挙における候補者の推薦について
▼福岡県知事選挙(4/11投開票)
 服部 誠太郎(新人・66歳・福岡県副知事)

<幹事長・組織委員長>
 2021年党員拡大の取り組み等(案)と2021年度党員・協力党員の登録について(案)について報告があり、承認されました。また、組織規則(案)及び倫理規則(案)について説明があり、引き続き検討することになりました。

枝野代表より総合選挙対策本部の役員を新たに選任することが提案され、了承されました。