参院広島選挙区再選挙戦11日目となる18日、泉健太政務調査会長が無所属の新人・宮口はるこさんの応援のため広島県入り。広島市内での子育て中の母親らとの意見交換会、街頭演説会2カ所に参加しました。座談会と街頭演説会には、国民民主党の伊藤孝恵参院議員も参加しました。
子育て座談会
「黙っとれん!子育て相談座談会」と題した、子育て中の同世代の共働き世帯の皆さんとの意見交換会は、司会の森本真治議員が「皆さんが日頃感じていることから政治がやらなければいけないアイデアやヒントが出てくる。気軽に話してほしい」と呼びかけ、スタート。
参加者からは、世帯の所得や子どもの数によって線引きされることのない幅広い支援や病児保育の充実、学童保育の環境整備、子育てしながら働きやすい職場環境づくり等さまざまな要望が上がり、宮口候補と同じく、障がいがある子どもを持つ母親は「子育てをしているより介護をしているようで、子育てのゴールを見据えられない。高等部を卒業した後も(作業所など以外にも)本人が通える場所があるといいと思っている」と訴えました。
話を聞いた宮口候補は、自身も同じような経験をしたとして、「15年経っても何も変わっとらんと怒りさえ覚える」と話し、こうした声をしっかり受け止め政治に届けていきたいと力を込めました。
泉政調会長は、いただいた声を政治課題としてしっかりと取り組む考えを示し、「法律や条例もそうだが、政治家は世の中の意識を変えることも大事だとあらためて感じた。宮口さんに声を出してもらい、彼女が国会で質問するためにはこの選挙に勝たなければいけない。ぜひ応援していただきたい」と述べました。
街頭演説会
泉政調会長はまず、活動する宮口さんの姿を見て「有権者だけでなく、たくさんの子どもたちとも対話、会話をする。政治家というのはこうあるべき」だと紹介。「お金のにおいがする人たちばかりと話をするとダメ。まさに今までの、ある広島の、ある政治はそういう政治だったのではないか。お金のにおいのする方を向いた政治では、金持ちのための政治にしかならない。そういうことを一つひとつ変えていくのがこの選挙。私たちは、声なき声、小さな声、生活者の声を、宮口さんを通じて送り出そう。参院選挙で広島の正義を見せる、広島県民の怒りを示す、そして本来あるべき政治に戻すための選挙」だと訴えました。
その上で、「野党は反対ばかり」との声に対し、1年間の国会で審議される法律のうち、賛成率は8割から9割に上り、残り1割反対する法律は、皆さんの生活のためにならない、よくないと思うときに反対の声を上げるのだと説明。具体例として、国会で審議中のデジタル改革関連法案を挙げ、デジタル化が進むこと自体には賛成だが、個人情報が目的以外に使われたり、流されることがないよう個人情報保護のルール化した上で認めてもらえるかどうかを政府・与党に問いただしていると話し、「野党も建設的にこの国の運営をしている。ぜひ野党が声を上げているときは、何かおかしいことが起きているんだと、一緒になってものごとを考えてもらいたい」と求めました。
最後にあらためて、「今回の再選挙で宮口さんに勝ってもらい、いまの政治を変える動きを全国に広げていきたい。許せないことは許せない、何党の支援者であろうがおかしなことはおかしいと声を上げよう」と呼びかけました。
宮口候補は、いまの政治は一部の人にしか向いていない政治だと述べ、「小さ声を届けたい。私自身が、その声を聴いてほしかった本人だったから。『誰に相談したらいい』『誰に話したらいい』という思いを自分自身が抱えた本人だったからこそ、今度は皆さんの小さい声を聞き、届けられる当事者になっていきたいと思ってここに立つ覚悟を決めた」と表明。県内各地を回る中で、核兵器禁止条約の批准を求める声をはじめ、漁業関係者からの後継者不足を訴える声、車いすで生活する方からは道路のバリアフリー化の促進を求める声、街の飲食店経営者はコロナ禍での事業支援を求める声などさまざまな切実な声を聞いたと述べ、自らこの声を国会に届けていきたいと支援を求めました。
国民民主党副代表の伊藤孝恵参院議員(愛知県選挙区)は、「他人とは思えない」と応援に駆け付けたと話し、同級生であり、ともに障がいがあろうとなかろうとそれがなんだと育てている働く母ちゃんだと自己紹介。「人は命を授かると、無条件にこの人は健康に生まれてくると信じる。それがそうではなかったとき、自分を責めることがある。社会を恨むこともある。そして、社会が『みんな一緒』だと言っているけれどそうではない。私がいなくなった後、この子は、この国はどうなるんだろう。今まで興味のなかった日本の未来を調べたくなるという、(宮口)候補の気持ちが分かるから、どうしても広島に来たかった。『社会は平等じゃない』『みんなは障がい者にやさしくない』とぐちるよりも、じゃあその理不尽に変えようと立ち上がった、こういう人が勝つということを今回の選挙で示したい」「政治家に必要なのは人柄だと言う人がいるが、それはポスターやビラでは伝わらない。宮口候補の話を直接聞いた皆さんが、今から一人でも二人でもお声掛けいただきたい。こういうふつうの感覚をもった候補に政治家になってもらいたい」などと宮口さんへの支援を呼びかけました。
愛知からは、重徳和彦衆院議員も駆け付け、「どう見てもおかしな話で、だまっとれん」と述べ、オール広島を代表するのにふさわしいのは宮口さんだと訴えました。