2021年4月29日

第92回メーデーアピール

 第92回メーデーにあたり、立憲民主党を代表して、働く仲間の皆さまに連帯のメッセージを送ります。

 はじめに、新型コロナウイルスの影響により、厳しい就労・生活環境を余儀なくされている多くの皆さまにお見舞いを申し上げます。また、新型コロナウイルスによってご家族やご友人、職場の仲間の命を奪われた皆さまに衷心よりお悔やみを申し上げます。

 新しい立憲民主党は昨年9月、「人間の命とくらしを守る、国民が主役の政党」であることなどを綱領に掲げ、結党しました。働く皆さまとつながり、国民の期待に応えうる政権党となることを目指して参ります。また、医療・介護・障がい福祉・保育・教育・放課後児童クラブなどの「ベーシックサービス」の拡充、持続可能な社会保障制度の確立によって、安心してくらせる社会を築いて参ります。昨年、皆さまと共有した「理念」に基づき、一人ひとりがつながり合い、互いに支え合う、持続可能な社会の実現に向けて取り組んで参ります。

 政府が進めてきた「with コロナ(社会経済と感染対策の両立)」では、感染抑制と感染拡大の波が何度となく繰り返されています。その度に緊急事態宣言が発令されたり、まん延防止等重点措置が適用されるなど、社会経済活動の制約が長期にわたり、国民生活や経済に深刻な影響を与えています。

 そのため、立憲民主党は「withコロナ」から「zeroコロナ」へ政策の大転換を提案しています。これは感染防止対策と医療支援、そして生活者・事業者支援を集中的に展開し、感染拡大の波を十分に収束させ、その状態を継続させることで感染を封じ込め、通常に近い生活・経済活動を取り戻す戦略です。立憲民主党は、この「zero コロナ」戦略を推進し、国民生活と経済を力強く再生させて参ります。

 コロナ禍の中、解雇や雇止め、シフト減や時短などによって、多くの方々の雇用や収入が奪われ続けています。立憲民主党は雇用とくらしを守るため、雇用調整助成金の特例や休業支援金・給付金の拡充や延長、失業手当の支給割合の引き上げと給付日数の延長などを繰り返し、政府に求めています。感染拡大により悪化した雇用情勢を踏まえ、今後、雇用についての更なる対策の提案に向けて、働く仲間の皆さまとの協力をより深めて参ります。

 最後に、皆さまの活動がさらに前進されることを心から祈念し、メーデーメッセージといたします。

第92回メーデーによせて
立憲民主党 代表
枝野幸男

第92回メーデーアピール.pdf