参院広島選挙区再選挙戦最終日となる24日、枝野幸男代表はじめ多くの幹部が広島県入り。無所属の新人・宮口はるこさんの勝利に向け、最後の訴えをおこないました。今回の再選挙は、2019年7月の参院選挙をめぐる大規模買収事件で、河井案里元参院議員の有罪が確定、当選が無効となったことによるものです(写真上は、最終行動で広島市中区の商店街で演説する福山幹事長ら)。

 午前8時、蓮舫代表代行は事務所前で宮口さんとともに街宣車に乗り込み出発。泉健太政務調査会長も、別の街宣車で大井赤亥総支部長(衆院広島県第2区総支部長)とともに市内を駆け巡りました。

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 蓮舫代表代行と辻元清美副代表は同日午前、河井克行前法務大臣の地元である広島市安佐地区で街頭演説。「強力な2人で、宮口はるこを何としてでも勝たせたいとの思いで来させていただいた」と切り出した蓮舫代表代行は、政治とカネの問題からの決別とともに、今の後手後手の新型コロナウイルス感染症対策を改めるためにも、まっとうな政治への転換が必要だと主張。「3人の子どもを育て、長男の障がいとも向き合ってきた。フリーランスで仕事をし、不安定雇用の不安とも向き合ってきた。ご高齢の両親の介護の問題にも、真正面から向き合ってきた。だから皆さんと同じ痛み、同じ不安が、誰よりも分かる候補者。感染症の最中、今まさに頑張っている人たちの底が抜けそうになっている。命や暮らしをどうやって守っていくか。まさに問われているときだから時だからこそ、まっとうな政治家を選んでほしい」と呼びかけました。

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 辻元副代表は、「宮口はるこ候補を、堂々と自民党の候補をぶっちぎって国会に送っていただきたい、その一心でまいりました」とあいさつ。横一線の選挙戦、広島県内の知り合いに電話をかけて宮口さんの支援の輪を広げてほしいと求めました。そして、蓮舫代表代行と二人並んでの応援に、「衆院と参院の一番うるさい女だと言われてますよ、私たち。でもね、このコロナの対策もがみがみ言わんとやらんでしょ。『おかしいじゃないか』『ちゃんとこれをやれ』とがみがみ言う人間がいなくなったら、もう国会終わりやと思うんです。どうぞ宮口はるこを女性の1議席として、広島の皆さんの声を国会でスピーカーになって、おかしいことは『おかしい』とはっきり言える候補者を国会に送ってほしい」と訴えました。

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 JR緑井駅前(安佐南区)の街頭演説会には、枝野代表、古賀之士参院議員が応援に駆け付けました。

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 元アナウンサーの古賀議員は、広島テレビのアナウンサーだった脇田義信さんの「原爆とカープがあるけん、広島やけんの」という言葉を紹介し、平和とカープを本当に愛する方だと振り返りました。そして、「平和をアピールする上で、そして広島カープを愛する上で、大事なのは『市民の目線』『庶民の目線』だと思う」と語り、そうした目線が今こそ必要だと訴えました。

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 枝野代表は、広島再選挙と同日程で行なわれている北海道2区補欠選挙について「現職大臣が大臣室で賄賂を受け取るという、これもまた昭和かというような、とんでもない事件で大臣が国会議員まで辞めることになり、補欠選挙になっている」と指摘。そして昨日、報道があった自民党で元経済産業大臣の菅原一秀衆院議員について「カニ、メロンを配るだけではなく、現金を配っていたという話が新聞に大きく取り上げられた」「本当に時代が逆戻りをしている」と語り、「この選挙の結果によっては、『あそこまでひどいことをやっても有権者が許してくれる』『こんなことして良いのか』ということがこの選挙で問われている」「ここまでやったら有権者は許さないんだという選挙結果にしないといけない」と訴えました。

 18時からは市内中心街での最終行動。福山哲郎幹事長、泉政調会長、渡辺周幹事長代行、国民民主党の玉木雄一郎代表、田村まみ参院議員が参集し、徒歩遊説をしながらマイク納めの旧広島市民球場跡地前まで向かいました。

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 街頭でマイクを握った福山幹事長は、宮口さんが自民党候補と激戦を繰り広げていることに、「一人ひとりの広島県民の皆さんのふつうの声が、宮口さんをこれほどまでに押し上げていただいたと思う。この17日間の『小さな声を届けたい』という宮口さんの思いが少しずつ届いてきた。それがこの大激戦だ」と手応えを示し、「今回の選挙の争点は政治カネ。この問題にけじめにつけるのは自民党ではなく広島の皆さん。未来に向かってこの広島の政治をよくする動きを作っていただきたい。古い政治と新しい政治の一騎打ち。投票に行っていただかないと変わらない。どうか明日は投票に行って下さい。宮口はること書いてください。そして夜には、県民の皆さんと、広島の政治が未来に向かって動き出した、小さな声を届ける政治が始まる。金ではなく、皆さんの一人ひとりの心から始まる広島の政治を作っていただきたい」と訴えました。

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 泉政調会長は、「宮口さんは、これから障がい者福祉の問題、子育て支援の問題など即戦力として仕事ができる、その熱意を持っている人物だと思っている。彼女に託す選挙だが、彼女だけに頑張らせるわけにはいかない。みんなで頑張って多くの方に投票を呼びかけて勝利をつかもう」と呼びかけました。

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 広島市民球場跡地前でのマイク納めには、街宣車で乗り付けた枝野代表と古賀参院議員も合流。司会は、選対本部長の森本真治参院議員が務めました。はじめに、党広島県連代表で「結集ひろしま」代表の佐藤公治衆院議員が、これまでのご支援に感謝をを述べた上で、「選挙の鉄則は、投票箱が閉まるまでが戦い。横一線の厳しい戦い。最後の最後まで皆さんの力を貸してください」と訴えました。続いて、連合広島の久光博智会長もマイクを握り、「この場は、終わりではなく明日の投票日に向けて全力を尽くす新たな出発の場にしたい。あとひと踏ん張り、もうひと踏ん張り。最後の最後まで全力を尽くして戦い抜くことを誓い合いたい」と呼びかけました。

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 マイク納めで宮口さんは、「17日間、長いようで短いようで、初めて選挙に出ると決めてから、本当に何もかもが初めての経験で、心が折れてしまいそうになったこともあった。それでも、広島県内をずっと回っていると『頑張って』という皆さんの力強いグータッチと、私の知らないところでたくさんの人が応援してくれている、その声を届けてもらったとき、またそこから頑張ろうと思えた。自分は何のためにここにいるんだろう。自問自答したこともあった。皆さんの、『何とかしてほしいよ』『頑張ってほしい』という声をたくさんたくさん受けたときに、やっぱり私が小さい声を聞いていかなきゃいけない。私じゃなきゃ届けられない思いがあると、ここまで全力で走ってきた。ここに今立てているのも、皆さんの応援のおかげ。心から感謝申し上げます。明日投票日ですが、投票に行かないと、今のまま何も変わりません。どうか投票に行って、この広島から政治を変えていきましょう。日本を変えていきましょう。ありがとうございました」と力強く訴えました。

 最後は、選対街宣隊長の丸山幸一郎さんの音頭でがんばろうコールをおこない、必勝を誓い合いました。

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