「コロナ禍だからこそ、これから勉強するというような人は絶対に選ばないでほしい。即戦力で皆さんの立場に立てる人をどうか選択をしてもらいたい」。東京都議会議員選挙が告示された25日、蓮舫代表代行は南大沢駅前で開かれた須山たかし公認候補(八王子市選挙区)の出陣式に参加し、支援を訴えました。
須山たかし候補
府中市議を3期10年務め、都議選に初挑戦した須山たかし候補は、安倍政権、菅政権と続く中で「政治が私たちの痛みに向き合わず、お友達やスポンサー企業を儲けさせるようなような仕組み」へと劣化したことに警鐘を鳴らしました。「コロナ禍の今、政治がやるべきことは、私たちの命と暮らしをしっかりと守っていくことだ」と訴えました。
ところが現在の都議会について「知事のイエスマンの政党がいっぱい」と指摘し、チェック機能が働いていないことを明らかにしました。この現状を変革するために「一番大切なのが議会だ」と力説。「いろいろな市民の声を、まずは議会に届け、そこでしっかりと議論をする」「私たちが支払った大切な税金で運営されている都政を、まずは私たちの代表がしっかりとチェックする。そのために議会が健全にならなければいけない」と訴えました。
ただ、今の都議会の八王子市選出議員の中に立憲民主党議員が1人もいない実情を報告。「皆さんの声をしっかりと都議会につなぎ、そして東京都政を動かしていく。皆さんとともに八王子から命を守り、支え合う東京都政をつくっていきたい」と決意を表明しました。「多様な市民の声をしっかりと議会に届けていく。そういった役割を立憲民主党に、私、須山たかしに担わせてもらいたい」と自身への支援を訴えました。
蓮舫代表代行
マイクを握った蓮舫代表代行は、東京オリンピック・パラリンピックの開催について「私たちは反対」と明言しました。リバウンドの兆候が再び現れてきた東京に万単位の人流が競技場に加わる中で「自分の愛する人を守れるのか。自分の命は大丈夫か。子どもがかかったら、親がかかったら、愛する人がかかったら、自助では守り切れないのが命である」と強い懸念を示しました。
それでも開くという菅総理、そして小池都知事、安倍前総理の三者に共通しているのが「議会軽視だ」と指摘しました。「議会を開かない。議会の声を聞かない。議論をしない。自分たちが決める。リーダーは時として間違うときがある。だから議会がチェックをして、間違えていたら『間違えている』と言って、改善策を議論してより民主的な手続きで皆さんの暮らしを守る。そのための都議会選挙だ」と訴えました。
今回の都議選を「これからの4年間を、これまでの4年間の延長ではない新しい政治の形を作る」機会であり、「その権利を八王子の皆さまが持っている」と演説会に集まった皆さんに呼びかけました。そして投票に際して「コロナ禍だからこそ、これから勉強するというような人は絶対に選ばないでほしい。即戦力で皆さんの立場に立てる人をどうか選択をしてもらいたい」と訴えました。
自身の秘書を務めた経験がある須山たかし候補について「極めて優秀。これまで府中市議会議員として皆さまの声をしっかりと形にしてきた即戦力だ。間違っても間違ってもブームで選ばれて、この4年間何の仕事をしてきたか分からない人よりも確実に仕事ができる、お役に立てる、使っていただける候補者だということは蓮舫から保障させてもらう。須山たかしさんを八王子のこれからの4年間のために選んでもらいたい」と須山候補への支援を強く訴えました。