辻元清美代表代行は6月26日、東京都知事選挙(投開票:7月7日)に立候補している蓮舫候補とともに伊豆諸島の北端に位置する大島(東京都大島町)を訪れて町内を視察し、街頭演説を行いました。

 同日朝、竹芝ふ頭を出港し約1時間半で大島に到着。大島町役場で副町長らと意見交換後、大島医療センターを訪問。その後、大島町メモリアル公園を訪れました。今回の行程には、都議会議員で東京3区総支部長でもある阿部祐美子議員らも同行しました。

 視察後、記者団の取材に応じた蓮舫候補は、島しょ部の訪問が大島になった理由について、はじめから島しょ部には来たいと思っていたが、梅雨の時期で天気との調整もあり大島になったと語りました。

 さまざまな立場の方と意見交換をし、島特有の問題、火山島ならではの心配、少子高齢化への懸念などの政治課題が多くあると感じたと述べ、知事になったら島ごとに課題も違うと思うのでていねいに見ていきたいと語りました。

 島の観光政策について、インバウンドの重要性はあるものの、船などの移動手段や宿泊施設などの受け入れ体制などを含め、どういった形が良いかを島の行政と一緒に考えていく必要があると語りました。

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 元町・吉谷公園での街頭演説で蓮舫候補は、今回の視察を受け、大島やその他の島しょ部の皆さんに寄り添う行政をやっていきたい、大事な政治課題だという思いを強くした、それを教えてくださった島の皆さんに感謝を申し上げたいと語りました。

 今回、出張で不在だった町長に代わり副町長との意見交換で、一番の課題は少子高齢化だと聞いたと語り、島の場合は子どもたちが大学などの進学で島外に出てしまい戻ってこないことが、他の東京の地域とは違うことだと聞かされたと話しました。また、医療センターを訪問し専門的な治療は都市部に行かないと厳しく、島の場合は移動などの経費が多くかかるという声を聞いたと述べました。

 蓮舫候補は、物価も高く輸送コストがかかっていること、漁業も温暖化の影響などで取れる魚が変わってきたこと、台風による土砂災害、火山への備えなど、島特有の不安について事前に理解していたが実際に見聞きしたことを受け「ぐっと胸に込めて都知事選に臨みたい」と語りました。

 また東京都には大島をはじめ多くの島があることから日本全体の約4割の排他的経済水域があるからこそ豊かな資源を活用できると語る一方で、島関連の東京都の予算はわずかだと指摘。しっかり島に予算を回すのが都知事の視点だと述べました。

 最後に、「元気なご高齢者を増やしましょう、若い人たちの手取りを増やしましょう、少なくなっていく子どもたち、その育ちを支えましょう。島特有の課題に直接向き合うそんな都知事になりたい」と訴えました。

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 辻元代表代行は、蓮舫候補が「今のままでいいのだろうか、東京の在り方をもう一度立ち止まって考えるべきではないか」との思いで今回立候補したと説明。蓮舫候補はこれまで国会の場で立ち向かってきたのは、巨大な既得権益や、強いものさえ良かったらいいという政治、権力を振りかざし草の根の一人ひとりの声を聞かない勢力に対してだと訴えました。

 東京都の財政も、一部の開発を進めやすいところにばかり税金が流れているのではないかと指摘。声の小さい方や困っている人に流していくという税金の使い道が得意な蓮舫候補をぜひ使って欲しいと語り、「バッシングを受けたり脅迫状が届いたりもするが、それでも町に出る。どこにでも走っていく」と訴えました。

 また今回、蓮舫候補の街頭演説を聞きたいが、誰かに見られたりでもしたら不利益を被るのではないかと思い聞きにこれなかった人もいると聞いたと語り、「そういう政治を変えようと思う」と訴えました。

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大島町役場で話を聞く辻元代表代行ら
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大島医療センターで話を聞く辻元代表代行ら
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大島町メモリアル公園で話を聞く蓮舫候補
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