農林水産部会の田名部匡代部会長(参院議員)らは30日、農林水産省に熊野正士政務官を訪ね、凍霜(とうそう)・降ひょう被害への支援に関する申し入れをおこないました。申し入れには、矢上道義、神谷裕両衆院議員、石垣のりこ、横沢高徳両参院議員が参加しました。

 今年4月から5月にかけて、急激な寒暖差により、過去に例を見ないほどの凍霜害が起きたほか、ひょうが降り、農作物に影響を及ぼしています。特に今回の凍霜害では、農産物が順調に育成できるか収穫時期をみないと分からないとの農家の声が所属議員に寄せられました。被害による影響が翌年以降にまで続きかねない状況は、農家の今後の営農意欲にも影響することから、立憲民主党は、各地域の被害に関する全体像の正確な把握、栽培管理や技術支援などの適時適切な助言、被害農業者に対する資金の円滑な融通、防霜・防ひょう対策に必要な資材や機材助成の早急な拡大実施、対策を講ずる自治体の財政負担軽減のための予算確保、関係機関との協力による防犯体制や盗難対策の強化などを求め、熊野正士農林水産政務官に申し入れました。

 申し入れをおこなった田名部部会長は、農水省もすでにさまざまな対策メニューを揃えている中で、その対策が現場に届くことが大事なので、現場や地域自治体の声を聞きながら丁寧に情報発信をおこない、しっかり対応してもらいたいと述べました。また出席議員から、現場の農家の状況について説明をしました。

 これを受け熊野政務官は、農水省も地域の農政局を通じて調査をおこなっているが、現場を見てきた皆さんの声も伺い、政府として何ができるか検討していくとともに、今後の対策について、農政局や自治体とともに連携して情報発信に努めたいと応じました。

凍霜・降ひょう被害への支援に関する申し入れ.pdf

20210630_113946-.jpg