枝野幸男代表は8日、トラック運輸を中心にさまざまな輸送分野で働く仲間が集まった産業別の労働組合である「全日本運輸産業労働組合連合会」(運輸労連)が都内で開催した第54回定期大会(リモート開催)に出席し、来賓としてあいさつしました。
枝野代表は冒頭、「運輸労連に集う皆さまにおかれては、新型感染症の影響で『巣ごもり需要』が増えたことにより、急激な仕事の増加で休みもままならず、またリモートワークが出来ない職業のため感染症のリスクという不安を抱えながら業務を続けている方も多い。しかしながら皆さま方がいないと今は社会が成り立っていかない」と述べ、感謝と敬意の念を述べました。
またワクチンやオリンピック対応も大混乱を呈していることに触れ、「社会を支えている皆さんが多くの場合、大変な重労働であるにもかかわらず、低賃金で頑張っていただいている。こういう社会を大きく変えなければならないというのが、立憲民主党結党の大きな柱だ。当たり前の日常を取り戻せる危機管理を、当たり前にこなしていく制度を作っていかなければ、国民の命、暮らし、仕事を守ることが出来ない」と強い危機感を示しました。そして、「今の政府には政権担当能力がないと言わざるを得ない。運輸労連の皆さまには立憲民主党結党当時よりお支えいただいた。皆さまの命、暮らし、仕事を守るための政権を作るべく、より一層の力添えをお願いしたい」と述べました。
運輸労連の難波淳介中央執行委員長は主催者あいさつの中で、「新型コロナウイルスのまん延は、政治がこんなにも私たちの生活に大きな関わりを持っていたことを知らしめた。感染防止やワクチン接種を決めたのも、酒を出さない居酒屋を決めたのも政治だ。無関心であっても無関係ではいられない政治に、私たち有権者の一人ひとりが関わる時が来ている。投票に行こう」と大会参加者に呼びかけました。
大会には枝野代表のほか、日本労働組合総連合会(連合)から逢見直人会長代行、運輸労連顧問の赤松広隆衆議院副議長、そして来年の第26回参議院議員通常選挙で運輸労連が支援を決定している石橋通宏参議院議員、自治労の鬼木誠書記長、JP労組の柴慎一副委員長が来賓として出席しました。