蓮舫代表代行は1日、山口県宇部市で開いた立憲民主党山口県第3区総支部(総支部長:坂本史子)の集会にオンラインで参加しました。司会は酒本哲也山口県議がつとめました。
最初に演説をした総支部長の坂本さんは、東京で目黒区議を6期21年つとめました。2017年に当時の安倍政権を見て、「(自身も安倍前総理同様に)山口県人だったなと改めて考えて、アベ政治に楔を打ちたいと帰ってきた」と自己紹介しました。自身ががんサバイバーでありその事による差別的経験もあったことから、「生活の底上げのための経済対策を訴えたいが、差別、人権の問題も言いたい」と坂本さん。「今の日本は、差別の問題意識がまだまだ成熟していない。そこで、私はやはり『包括的差別禁止法』をぜひ皆さんと一緒に作っていきたい」と意気込みを示しました。さらに、2021年度の公的年金額が昨年度比0.1%引き下げられることに触れ、「それくらいと言う人もいるかもしれないが、電気代を節約して生活している皆さんにはとても辛いこと。生活の底上げのために(公的年金額を)下げていくことを絶対やめさせたい」と力を込めました。
続いて演説した蓮舫代表代行は、昨日、東京における新たに確認された新型コロナウイルス感染者数が初めて4000人を超えた事に触れ、「自宅療養者がいる一方で病床がひっ迫する。病院が一杯になった場合はそれまで受け入れていた患者を受け入れできなくなる。がん患者に手術をおこなえない事態、命を守れない事態がじわじわ広がっている」と危機感を示しました。また、感染が多い10代20代、あるいは重症化が増えている40代50代にワクチンが打てておらず、ワクチンの供給が不足していることを指摘し、「私たちはワクチン接種円滑化法案を出している。法律に基づかずにお願いだけをして、ワクチンを安定供給できなければやめるという不安定な打ち方ではなくて、法にのっとって決めてほしい」と立憲民主党提出法案にある、政府が工程表を作成して計画的な接種をすることを求めました。さらに、ワクチン接種も大事だが、人の流れを止めることも大事だと主張し、「全員が望めば検査を受けられる、出張に行くとき、旅行に行くとき、誰でも検査を受けられて、安心して出られて、陽性で無症状の人は早く隔離する。隔離と入院を線引きして全員が病院に行かないことで患者を守ることにつながる。そこをしっかりする法案を提案しているので実現したい」と述べました。
蓮舫代表代行は演説後に記者団からの質問に答えました。山口県3区では、林芳正参院議員が鞍替え出馬することを表明し、現職の河村建夫衆院議員と自民党が分裂する状況であることに対して、保守分裂に埋没しないようにどう戦うかを問われました。蓮舫代表代行は、保守分裂の状況について「保守分裂勝手にやってください。自民党内の極めて内向きな論理で県民に全く関係ない」と述べました。また、安倍前総理が「桜を見る会」の問題で検察審査会で不起訴一部不当と判断したことに触れ、「前総理が罪を犯したかもしれないのに認めてしまっている自由民主党、保守分裂の自由民主党、新型コロナウイルス対策で後手後手の対策の自由民主党で本当にいいんですか。そこを選択してほしい」と強調しました。