選挙対策委員長を務める平野博文代表代行は25日、富山県第1区の西尾まさえい総支部長の事務所開きにオンラインで参加し、党を代表してあいさつしました。

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 平野代表代行は、西尾総支部長について「政治にかける思い、政策提言は衆目の一致するところで、非常にスキルの高い、即戦力になる政治家」と期待を込めました。

 安倍政権、菅政権で日本は大きく変質してきたとし、「この日本を元に戻すというよりも、これからの時代に向けて変えていかなければならない。変えていくには、政治を変えなければならない」と主張しました。

 次に、2017年の衆院選以来の野党の状況について言及し、「野党が大きく固まっていくことによって、国民の皆さんに1対1の政権選択を示し、選んでいただける政治状況を作っていかなければならない。そのような思いで、旧立憲民主党、旧国民民主党が新しい政党としてスタートして1年が経った。まさに私ども立憲民主党は今が正念場」と述べました。そして、「連合の皆さんともコロナ禍の中でこれからの社会の『ニューノーマル(新しい基準)』という新しい理念を一緒に締結をさせていただいた。加えて、国民民主党とは、一体的に衆院選を戦うことを政党間で合意したところ」と語りました。

 枝野代表が政権政策を順次発表していることを紹介し、1つ目の視点として、「何よりも今大事なことは新型コロナウイルス感染症から国民の命を守る、暮らしを守り抜くこと」であり、党の政権政策の大きな柱とする考えを示しました。

 2つ目に長期政権に伴う腐敗を取り上げ、「国民に寄り添っていない政治を変えなければならない。特に、森友・加計学園問題を含めた忖度政治、とくに国民の財産である公文書を改ざんする、虚偽答弁をする。これが国権の最高機関である国会の中ででまかり通ってしまった今の政治を本当に変えていかなければならない。透明性のある、まっとうな政治に変える」と主張しました。

 3点目にアベノミクスを取り上げ、「国民生活どうなったでしょうか。世代間の問題、地域間の問題を含めて格差が拡大したのではないでしょうか」と問いかけ、分厚い中間層を作っていく考えを示しました。この20年間、可処分所得が増えず、実質賃金が下がっていることに言及し、「連合の皆さんがおっしゃる暮らしの底上げこそ、分厚い中間層を作っていくことになるし、格差を解消することになろうかと思っている」と述べました。

 また、暮らしの安心への投資を進めていくと主張し、行き過ぎた新自由主義を改め、共に支え合う社会の実現のために、政治を変えなければいけないと訴えました。

 さらに、これだけ多様化した時代に違いを認め合う社会に変えていくためには、人権政策を抜本的に見つめ直すべきだと主張しました。

 自民党政治について「菅さんでは戦えない、だから顔を変えようということで総裁選挙をやっているが、顔を変えても、体質、政治が変わらなければ、何も変わらない」と指摘しました。その上で、「政治を変えるために西尾まさえいさんを政治の舞台に皆さんの力で上げていただきたい」「コロナ感染の第6波も心配されているが、戦いの火ぶたはもう切られたのと同じ。難しい選挙だと思うが、難しいからこそ、知恵を絞り、大きな力をお貸しをいただきたい」と支援を呼びかけ、あいさつを締めくくりました。

 西尾総支部長は事務所開きを迎えるにあたり、「さわやかな秋空となった。こんな風通しのよい政治を皆さんと一緒に作っていきたいと心より思っている」とあいさつを切り出しました。

 安倍政権から菅政権にわたる長期政権について「絶対的権力は腐敗するということわざどおりのことを目の前で見せつけられている」と断じました。自民党政権が東京オリンピック・パラリンピック大会で政権浮揚を狙ったものの、菅政権が中等症患者の自宅療法方針で混乱する等コロナ対策の失敗で内閣への不支持が急増すると、選挙で勝てないと総理の首をすげ替え、大々的に総裁選挙を繰り広げている有様をローマ帝国末期の「パンとサーカス」の政治手法になぞらえて批判しました。

 富山県で10年近く自民党に対抗する勢力の国会議員がいないことを挙げ、その要因は「自民党が強いのではなくて、野党が分断している」ことだと語りました。そして、自民党政権の悪政、腐敗した政治をやめさせるため、「富山県で真っ先に糾合して、一致団結すれば風穴を開ける」ことができると述べ、勝つために「私を皆さんの触媒として使ってください」と力強く決意を表明しました。