9月24日午後、立憲民主党富山県総支部連合会は富山市内で、「統一教会と政治」をテーマに「緊急講演」を開催しました。急な企画にもかかわらず、ネットで告知が拡散され、一般市民ら約130人の参加がありました。

 長年にわたり、統一教会の高額献金や霊感商法の問題を追及してきたジャーナリストで、元立憲民主党参議院議員、有田芳生氏が講師を務めました。

■有田芳生氏・講演概要

 統一教会は韓国で結成当初から、合同結婚式などで女性の人権を蹂躙してきました。非人道的な統一教会は、政教一致国家を樹立しようとの特異な教義を実現するため、富山県を含めて、国会議員や地方議員に接近していきました。その際、当時の政治情勢を反映して「国際勝共連合」を結成し、「勝共」を方便として、自民党との関係を一層と深めていきました。

 また、統一教会は組織全体として、様々な関連団体を作って活動しており、実態は分かりにくく、政治とのかかわりはごく一側面に過ぎません。富山県をはじめ各地で性教育、選択的夫婦別姓、男女共同参画などの案件に深く入り込んでいるので、地域で起きていることに関心を持つことが必要です。

 統一教会の体質は基本的には何も変わっていません。今後、宗教法人格のはく奪の議論が出てくるかもしれません。しかし、団体も教義も残るので、信者は献金し続けなければならず、問題が根本的に解決されるわけではありません。特に、両親が信者である信仰2世の子ども約1,000人近くが何の罪もないのに、社会から見えないところで、ものすごく苦しんでいます。彼らに手を差し伸べなければなりません。

 オウム事件を振り返っても明らかなように、国に期待しても国は何もしてくれません。したがって、富山県も最初の一歩を踏み出して、国に頼らず、被害者救済の仕組みを作ってもらいたいです。そのことをお願いしたくて、富山県に来訪しました。

02.jpg

 講演終了後、会場で有田氏の新刊書籍『改訂新版 統一教会とは何か』が販売され、有田氏は一冊ずつ自らサインをしました。

 党富山県総支部連合会は、今後も、市民と党がつながるきっかけをつくるため、講演会などを企画していきたいと考えています。

03.jpg

文責 : 山 としひろ(党富山県総支部連合会 副代表)