枝野幸男代表は9日、神奈川県入りし、川崎市高津区(JR武蔵溝ノ口駅、東急溝の口駅)で神奈川18区の三村和也総支部長らとともに街頭演説をおこない、聴衆らを前に「政治を変えることができる、まさに有権者は国民の皆さんです。いい加減に変えませんか。私たちと一緒に、命を暮らしを守る、命を最優先にするコロナ対策へ」と訴え、支援を呼びかけました。

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 三村総支部長は、「約15年前、いまは高校生になる娘が生まれた時に、この子たちが大人になる日本の社会が果たして本当にこのままで良いのか、このままでは社会保障や年金、そういうものがどんどん危うくなってしまう、病院に行こうとしても行けない、学校に本当に安心して行けるのか、そうした社会になってしまうのではないか。自分で政治の場で変えていかなければいけない、そういう思いで政治の世界に飛び込んだ」と政治家を志した原点について語りました。

 そして、いま訴えたいこととして、(1)新型コロナ対策では、司令塔をつくり集中的・一元的に政策を打ち、国民に直接届く支援をもっと手厚くしていく(2)消費税減税や、一定の所得以下の方への所得税の一定期間の減免(3)国民が持っている疑問に対し説明責任を果たす、まっとうな政治を取り戻す――の3点を挙げ、支援を訴えました。

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 枝野代表は冒頭、「(自民党総裁選が終わり)今度はすべての有権者の皆さんが参加できる総選挙で、本当の意味での新しい政権と新しい総理大臣を皆さんの一票で決めていただく」と述べました。
 そして岸田総理の言う「成長と分配の好循環」について、「安倍総理も言っていた、全然新しくない」と指摘。「いま経済が成長してないことが問題。成長したら分配する、成長していないのだから、いつになっても皆さんところには行かない」と話し、貧困や格差を解消することで消費が伸び経済を良くすることができると訴えました。

 また、森友・加計問題、桜を見る会の問題を取り上げ、こうした問題は自分たちの生活に直接関係ないと他人事のように思っている人が少なからずいると語る一方で、隠す、ごまかす、公文書まで改ざんするといった政治を許していたら、いわゆる汚職だけではなく、「あなたの暮らしに関わる政策決定も隠す、ごまかす」と指摘しました。
 その例として、河野担当大臣がワクチン供給量が減ることを2カ月以上黙っていたことを挙げ、「隠す、ごまかすという政治で、ワクチン接種が遅れた方、予約が取れなくて大変だった方がたくさんいた」「隠す、ごまかすという政治を見逃していたら、こういうあなたの命や暮らしにかかわるところに必ずつながっていく。だから、まっとうな政治にしないといけない」と訴えました。

 三村総支部長については、これまでの経緯の中で、いろいろな意味で山あり谷ありの経験をしたが、その間も志を変えずに、ずっと歩いてきてくれたと振り返り、「この10年に及ぶ、さまざまな苦労が実るそういう構造を作ることができた」と語りました。
 そして、「三村和也本人では、私、枝野幸男自身では、政治を変えることはできません。政治を変えることができる、まさに有権者は国民の皆さんです」と支援を訴えました。

 街頭演説では、衆院選挙と同日に川崎市長選挙もあることから、市議会議員、川崎市選出の県議会議員がマイクを握り、川崎市の抱えている課題や日々の活動について訴えました。