枝野幸男代表は第49回衆院総選挙公示日の19日、鳥取県米子市に、鳥取2区から立憲民主党公認で立候補している湯原俊二候補の応援に訪れました。湯原候補は、「国会議員は地域の実情を国政に反映するのが一番の仕事。地域の疲弊した実情を湯原俊二に国会へ届けさせてほしい」などと訴えました。

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湯原俊二候補

■鳥取2区 湯原俊二候補

 衆院議員1期、鳥取県議4期、米子市議1期と長い政治キャリアを積んできた湯原候補は、「この9年間でわれわれが住んでいる地方は疲弊をしてきています。地域の皆さま方の暮らしも厳しくなってきている。こういう声を頂戴し続けてまいりました。山は荒れ、耕作放棄地が増えている。地域では空き家が増えている。商店街でも大変厳しい状況だった」と地域の声を聴き歩く中で疲弊した状態となっていると訴え。農家の状況についても「コンバインや稲刈り機が壊れたら稲作農家をやめると言っている。あるいは赤字の部分に年金をつぎ込んでまで農業をしたいとは思わない」など厳しい実態を指摘。山あいの稲作農家が水田を管理していることによって、集中豪雨が起きても川下に住む人への影響が少なく環境維持の恩恵を受けていると説明し、「立憲民主党はコメ農家への戸別所得補償制度を復活させ、山あいの稲作農家を守り、集落を守り、そして国民の皆さま方への食糧自給を守っていきたい」と民主党政権で導入したものの、自民党政権で廃止された戸別所得補償制度の復活を強く呼びかけました。

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枝野幸男代表

■枝野幸男代表

 枝野代表も農林水産業について取り上げ、「緑を守る。二酸化炭素を吸収する。水産業は国境を守ってくれる。こうした大事な役割(を担う業種)が、単に『市場原理で競争に負けたところが潰れていっていい』(という)、基本的な自民党の一次産業の政策はこういうものばかりでした」と指摘。続けて、「農業や林業や水産業は競争で儲からなかったらやめていいとは、私たちは思いません。だから例えば、戸別所得補償制度を導入します」と湯原候補と同様に戸別所得補償制度の導入を強く訴えました。枝野代表は、民主党政権時代に戸別所得補償制度を導入した際に、「実際にコメ作り農家の収入が安定して希望が持てた、米価は安定してむしろ上がっていた」と述べ、「安倍政権になったら下がっている」と状況を説明しました。そのうえで枝野代表は、「ちゃんと暮らす収入を保障する。所得の再分配をしっかりおこなう。そのことで、日本全国津々浦々で一次産業を安心して営み続けることができる。この社会を作ることが日本全体で必要なことだと確信している。だから戸別所得補償制度を復活させます」と呼びかけました。そのためにも「地に這いつくばって(地域の声を)聴いてきた湯原俊二の力が必要だ」と強調し、「地域を、日本を、本当に元気にするために、支えあう日本に、まっとうな政治に変えようじゃありませんか」と訴えました。

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