「皆さんの力で、もう時代遅れになった政治を、変えようではありませんか」(枝野幸男代表)
 「地方で安心して人が住めるように、『公助』のたて直しを」(島根1区かめい亜紀子前衆院議員)

 衆院選公示日の19日、枝野幸男代表は島根の松江市を訪れ、かめい亜紀子候補(前衆院議員・島根1区)の応援演説をおこないました。松江市の岸公園で行われたこの街頭演説には、枝野代表、かめい亜紀子候補の他、地元出身の石橋通宏参院議員らが参加しました。

■かめい亜紀子前衆院議員(島根1区)

「地方で安心して人が住めるように、『公助』のたて直しを」

 この度の選挙で訴えたいことをいくつか申し上げます。一つは「公助」の立て直しです。コロナを経験し、保健所に電話しても電話がつながらない、入院先が見つからない、自宅待機を迫られる。日本の医療とは「こんな状態なのか」と、驚きました。この背景には、平成の30年間で保健所の数を約半分に減らしてしまった、そういう公的サービスの縮小があります。ところが今に至っても、公的医療機関の再編・統合の話は止まりません。ここ島根1区でも総合医療センターや玉造の病院などが、その対象になっております。おかしいと思いませんか。いくら「地方創生」といっても、公的サービスをどんどん削っていったら住めるわけがありません。人口減少が加速してしまいます。我慢強い島根県民ですけれども、これ以上、公的サービスを減らされたらもう住めなくなるぞと、この選挙を通して皆で声を上げて一つの力にしたいと思っております。

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「農林水産業とものづくりの再生」

 2つ目は経済政策です。地方創生のために何が必要か。私は4年間、農林水産委員会に所属してまいりました。そして地方創生特別委員会にも所属をしてまいりました。農林水産業は、その土地と結びついた職業ですから、この分野が衰退すると皆、生まれ育った土地を離れてしまいます。ですので第一次産業の再生はとても大事な課題です。そしてものづくりの拠点を戻していくこと。これも大事だと思います。私たちはマスクの不足も経験しましたし、ウッドショックと言って今、木材が海外から入らなくなっています。半導体も不足しています。いつのまにか「ものづくりの日本」は、そうではなくなってしまっていた。「産業の空洞化」と言われましたけれど、いざコロナのような世界同時の事象が起きて、輸入が滞った時に、これだけ国家が「脆弱なのだ」と経験した以上、国策として、ものづくりを日本に戻していくべきだと思いませんか。これは地方創生に直結する話です。

 消費税も、私は5%に下げたいと思います。私たちだけの力ではできない、自民党の協力も必要ですけれども、この選挙を通して訴えてまいります。

「島根原発 再稼働の可否は、住民投票で」

 最後は原発の問題です。ここ島根県は、全国で唯一県庁所在地に原発を持っております。半径30km圏内に45万人を超える人々が住んでおります。今、島根原発、新基準で合格をいたしまして、再稼働の判断を私たちはしなければなりません。一部の人々で決めていいと思いません。県知事や市長や市議会だけではなく、住民合意の取り方として私は住民投票をするべきだと思います。民主的に決めたいと思いませんか。

 神在月、今、神様もお集まりかと思いますけれども、この島根から、民主的に物事を決める住民投票で、原発再稼働の可否を決める、そういう流れをここから作っていきたいと思います。

 どうぞ皆さま、私を支えてください。この保守王国で私が勝つことが出来れば、必ず日本が変わると思います。島根から変える。島根から日本を変える。どうぞ皆さま、私にお力をお貸しください。頑張ります。12日間、駆け抜けます。どうぞよろしくお願い申し上げます。ありがとうございました。

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■枝野幸男代表

「皆さんの力で、もう時代遅れになった政治を、変えようではありませんか」

 この「政権選択選挙」の第一声にこちら、かめい亜紀子さんの応援、そして松江を選ばせていただきました。立憲民主党は4年前、私がたった一人で記者会見をした、そこから始まりましたが、その3日前、私は松江におりました。
 どうしよう、この国の未来を切り拓くためのちゃんとした、まともな選択肢が必要なのに、それが国民の皆さんに見えなくなっている。これは何とかしなければならない。多くの皆さんに背中を押していただいて、立憲民主党は立ち上がり、そしてより幅広い皆さんからご理解をいただいて合流をし、そして政権の選択肢とすることができました。石橋通宏さんとかめい亜紀子さんは、まさにその立憲民主党の誕生の前から共に戦っている同士、大事な仲間であります。

 この4年間、一次産業――この島根には農業も、林業も、畜産業も、水産業もありますが――残念ながらその声は、今の政治には届いていない。しかしこの間、自民党が切り捨ててしまってきた声、そうした声をしっかりと国会に届けてきたのが、かめい亜紀子さんであります。この大事な総選挙、相手は超大物であります。なかなか厳しい闘いです。でもかめい亜紀子さんのこれまでの活動、積み重ねを、多くの有権者の皆さんに伝えて頂ければ、知って頂ければ、必ず勝てる闘いだと思っております。

 是非皆さんの力で、もう時代遅れになった政治を、変えようではありませんか。変えようではありませんか、皆さん。そのために、かめいさんも全力で走ります。われわれの党の仲間も全力で走ります。でも、政治を変える力を持っているのは、私たちではありません。有権者の皆さん、お一人おひとりです。あなたの力が必要です。あなたの力が必要です。あなたの力を、このかめい亜紀子に結集をしていただいて、ここ松江から、ここ島根から、政治を変えよう、変えようではありませんか。ともに頑張りましょう。よろしくお願いいたします。

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