選挙戦2日目ととなる20日、枝野幸男代表は宮城・白石市を訪れ、宮城3区の大野そのこ(おおの・そのこ)候補とともに街頭演説を行いました。

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■大野そのこ候補

 昨年2月まで企業で働いていた大野そのこ候補は、今回の出馬の理由について「国外に目を向けると衰退している日本、国内に目を向けると、派遣労働者の方が非常に増えている、貧困が増えている、格差が広がっている。なんとかしたいという思いで衆院選挙に向けて戦いの準備をしてまいりました」と述べました。
 9年にわたる自公政権下における暮らし向きについて、「大企業にお金は集まった、株価は上がった、でも私たちの暮らしはたいして良くなっていない。それどころか実質賃金はじわじわと下がっているのが現状です」と述べ、成長も分配もない政府与党の経済政策に対して危機感を表明。
 現在の日本の民主主義のあり方についても懸念を示し、新型コロナウイルス対策と補正予算の編成を求めた野党の、憲法53条に基づく国会開会要求を無視し、一向に国会を開こうとしなかった政府与党の憲法に違反するような対応についても「民主主義の危機」であると述べました。
 既に約1万8000人が亡くなっている新型コロナウイルス対策についても、大野候補は「自粛と補償はセット。科学的根拠に基づいた感染症対策を、私は今回公約に掲げています。でもこんなことは当たり前ではないか。なぜこんなことを1年半以上も訴え続けないといけない日本になってしまったのか。絶対に日本を、宮城を変えていく必要がある」と訴え、自身への支援を訴えました

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■枝野幸男代表

 枝野代表は演説冒頭で20日正午前の阿蘇山噴火に触れ、阿蘇山近隣に住む方々へのお見舞いと、大きな被害の発生がないよう祈ると発言しました。
 19日の北朝鮮のミサイル発射の際、岸田総理と官房長官の両方が東京から離れており、今回の噴火の際にも遊説日程を変更する予定がなかったことについて、「私が震災前の1月に官房長官に就任した際、『総理官邸にいる大臣は総理大臣と官房長官だけです。何かあった時にはどちらかがすぐ官邸に来てもらわないと困ります。だから官房長官が東京を離れる時は、必ず総理は東京にいてください』と固く言われました」と、自身の官房長官時代の危機管理の姿勢を紹介。第2次安倍政権の頃から、こうした危機管理の基本が崩れていると指摘し、「この国のいざという時を担っている自覚があるのか、2日も続いたら疑問に思わざるを得ない」と自公政権の危機管理への姿勢を批判しました。
 枝野代表は、立憲民主党が目指す社会のあり方について「分かち合い、支え合う。安心して暮らせるまっとうな社会、まっとうな政治を取りもどす」と述べ、東日本大震災の経験と反省と教訓も踏まえ、その準備が整っていることを強調。
 党の公募で選ばれた33歳の大野候補について「若いから、年配世代の皆さんにはちょっと頼りないところがあるかもしれないけど、話すとしっかりしているでしょ」「こういう若い力を一緒に育てていただくことで、政治を一緒に変えませんか」「ぜひ私たちと、大野そのこと共に、この宮城3区から政治を変えよう」と呼びかけ、支援を訴えました。

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集まった支援者らとグータッチを交わす枝野幸男代表
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集まった支援者らとグータッチを交わす大野そのこ候補