枝野幸男代表は総選挙最終日の30日、「 #立憲大作戦2021 FINAL in 神奈川→東京」の第1弾で神奈川県鎌倉市を訪れ、早稲田ゆき(わせだ・ゆき)公認候補と街頭演説をおこないました。
■早稲田ゆき候補
鎌倉で市議、県議をつとめたのち2017年から衆院議員を1期つとめた早稲田候補。4年前の選挙戦を振り返った早稲田候補は、「4年前は安保法制、集団的自衛権行使容認というでたらめな政治が突然成立してしまった。そのことで多くの国民が絶対に許してはならない、憲法改悪してはならないということで参集してくれた。今はコロナ。あの時とどう変わっているのか。全く変わっていない。コロナの感染爆発と皆さんの命と暮らしがないがしろにされたのは大変重要だ」と問題提起しました。
こうした政治の問題の根っこにあるのは、国民の意見を聴かない、専門家の意見を無視する、さまざまな地域の課題に寄り添うのが政治であるのに、そういう気持ちがない等と指摘し、「お友だちや利権団体、そういうところに税金をばらまくことに集中している。そうお思いませんか」と自民党政治の体質を批判しました。政治とカネの問題で閣僚が何人も辞めるような政治をこれ以上続けさせてはならないと言う早稲田候補は、「自公政治を続けるか、立憲野党の国民に寄り添う政治を選ぶのか、その政権選択選挙ではないでしょうか」と聴衆に呼びかけました。早稲田候補は続けて、「この地域の声を、衆院議員になってからも一番誰よりも聴いてきた。誰よりも国会に届けてきました。だから4年間で議員立法12本を出しました。質問にもたくさん出ました。皆さんの声がたくさんある。改善しないといけない問題がたくさんあるから、いかに政府にわかってもらって、良い方向にするか、4年間皆さんの思いを届けてきた」と自らの実績をアピールしました。
早稲田候補は、「当たり前の声に耳を傾けないのでは、国が良くなるはずがありません。早稲田ゆきには皆さんの声を国会に届けるため、2期目も働かせてほしい。神奈川のリベラルの灯を消してはいけない。自民党2議席はあり得ない、早稲田ゆきを再び国会へ送っていただけるように、さらに広めていただけるようにお願いしたい」と小選挙区での当選のために、自身への投票を強くお願いしました。
■枝野幸男代表
「経済の総合成績は実質経済成長率(実質GDP)と言います」と説明する枝野代表は、「民主党政権3年3カ月よりも、安倍政権になってからコロナの前までの2019年までで見ても、日本の実質経済成長率は半分近くまで下がっているんです。民主党政権よりもアベノミクスの方が経済を成長させていないです」と指摘。「これが客観的な事実だから、皆さんのところに分配が行くはずないじゃないですか」と強調しました。枝野代表は40年近く自民党が規制緩和や民営化を推進してきたことに触れ、「皆さん、郵便局が民営化をされて経済は良くなりましたか。暮らしは良くなりましたか。良くなっていないでしょう。競争して規制緩和して、何か暮らしが良くなった話はありますか。むしろ、働き方も規制緩和です。派遣法を緩和してどんどん非正規が増えて、正社員で働きたくても働けない、そんな人たちを増やしてきた。これが日本の経済運営だったのではないですか」と述べました。
こうした状況に対し立憲民主党にはビジョンがあると述べる枝野代表は、「日本が経済成長させるには皆さんの暮らしを豊かにするためには、分かち合い支え合うことです。日本の経済がうまくいっていないのは、ひとえに国内でモノが売れないからです」と日本経済の低成長の理由として国内での消費が伸びないことをあげました。枝野代表は観光産業を例に挙げ、「駅前の観光関連のご商売されている皆さん、ほとんどの観光客は日本の国内が圧倒的でしょう。そうした皆さんがたくさん来て、お金を落としてくれなければ店は売上があがらない。この状態は日本中で起こっている。なぜか。みんなの賃金が上がらないから、所得が上がらないから、財布の中身が重くならないのにモノの売れ行きが上がるはずない。だから私たちは分かち合うこと、適正公平な再分配こそが、成長に向けての第一歩だ。このことを明確に訴えている」と分配政策の重要性を訴えました。
枝野代表は4年前の選挙戦最終日で早稲田候補を応援したことを振り返り、「4年前も選挙最終日土曜日の朝一番に、この鎌倉駅で早稲田ゆきさんの応援からスタートした。あの時は冷たい雨、今日はこれからの日本を見るように突き抜けた青空晴天になっています。皆さんの力で早稲田ゆきを引き続き必ず小選挙区でしっかりと変えるんだという意思を皆さんの力で示していただいて、ここ鎌倉からも日本を変えよう、変えようじゃありませんか」と早稲田候補が小選挙区で当選できるように投票を呼びかけました。さらに枝野代表は、「自らの経験も踏まえながら、そして地に足つけて市会議員、県会議員をし、皆さんの暮らしの声に寄り添って活動してきた経験を生かして、この4年間しっかり仕事をしてきたのが早稲田ゆきさん。地元の皆さんはそのことをしっかりと見ていただいてると思う。だから私は有権者の皆さんを信頼します。早稲田ゆきさんと一緒に、私たちと一緒に、皆さんと新しい日本を作っていきましょう。そのために一人でも多くの周りの皆さんに声をかけていただいて、『勇気を持っていいんだよ、変わるよ。変えよう。変わるんだ』と、ぜひ一人でも多くの皆さんに早稲田ゆきの輪を広げていただけるようお願いして、枝野から鎌倉の皆さんへの心からのメッセージにします。共に変えよう」と早稲田ゆき候補への支援を強く求めました。