立憲民主党は9日午後、衆院総選挙後初めての両院議員総会を国会内で開催しました。総会には初当選した新人議員も出席しました。

20211109_150132-.jpg
枝野幸男代表

 枝野代表は当選者に祝意を表すとともに、選挙に尽力したすべての関係者に改めて感謝の意を表しました。その上で、多くの仲間が議席を得ることができず、現有議席を減らした結果の責任をとり、12日に特別国会が閉会する時点で正式に辞任する考えを改めて表明しました。
 枝野代表は立憲民主党の「最大野党、公の器としての役割、責任というものは議席を減らしても、何ら変わるものではありません。ぜひその負託に次こそはしっかりと応えていけるような立憲民主党になって行かなければならない」「議席を得られなかった多くの仲間の分も、その思いを含めて国会の内外でしっかりとご奮闘いただくことを心からお願いしたい」と力を込め、あいさつを結びました。

20211109_150819-.jpg
福山哲郎幹事長

 福山哲郎幹事長は、現有議席を減らした結果について「本当に悔しい思いでいっぱいだ。多くの仲間を国会に戻すことができなかった責任、代表にこのようなご挨拶をしていただくようになった責任は、本当に力不足で、代表と皆さんを支え切れなかった私にも同様の責任だと思っている」と述べ、自らも責任をとって辞職することを改めて表明しました。その上で、「立憲民主党の使命はますますこの選挙で大きくなったと思っているので、今後とも皆さんとともに頑張って行きたい」と話しました。
 また、(1)同日の常任幹事会で代表選挙管理委員会のメンバーを選定したこと(2)代表が正式に辞任した後に代表選規則に則り日程等の詳細を決めていくこと(3)衆院選惜敗者、及び全国幹事長・選挙対策責任者とのそれぞれオンラインで意見交換会を開催すること(4)衆院選の総括について定性的でなく科学的な分析をしてほしいとの要望を受けて準備を始め、新体制に引き継いでいくこと――等の報告がありました。

20211109_151359-.jpg
水岡俊一参院会長

 水岡俊一参院議員会長は、5日の参院議員総会で森ゆうこ幹事長、難波奨二国対委員長を基本とする新しい役員体制を確認したことを報告しました。衆院議員の当選に祝意と敬意を表した上で、「参院の仲間と全国各地で精いっぱいの応援をさせていただいたが、候補のご奮闘にもかかわらず涙を呑まれた方々が数多くいらっしゃり残念至極、私たちとしても悔しい限り。捲土重来という言葉があるが、その言葉どおり土を巻き上げる勢いで、再びの挑戦に期待をしたい」とあいさつしました。また、「来年の夏には参院議員選挙がある。政権交代につながる選挙にするべく、私たちは全力で戦っていきたいが、どうか衆院の皆さん方にも力を貸していただきたい。党全体として数を減らしたが、今こそ衆院と参院の連携を強め、それぞれの持ち味を生かして、ともに自公政権に立ち向かっていきたい。ともに頑張っていきましょう」と呼びかけました。

20211109_151634-.jpg
安住淳国会対策委員長

 安住淳国会対策委員長は、選挙後の国会関係の手続き、特別国会の運び等について報告しました。臨時国会が12月上旬から始まる見込みであるとし、「この12月の論戦から事実上参院選挙がスタートする。一言で言うと呆然としている時間はないから、代表選挙が終わったらみんなで頭を切り替えて徹底的に戦ってほしい。それが野党第一党の責務なので、どういう体制になってもみんなで力を合わせて、参院選挙で悔しい思いを跳ね返すためにも臨時国会から本格的な体制をぜひ組んでいただいて戦いに臨みたい」と述べました。

20211109_152347-.jpg
泉健太政務調査会長

 泉健太政務調査会長は、特別国会で生活困窮者に対する特別給付金法案等を改めて提出する準備を進めていると報告しました。また、新しい体制が決まるまでは、現行の部会等で必要に応じてヒアリングや政策発信の取りまとめなどに対応するよう要請しました。コロナ対策本部の開催予定にも言及し、積極的な参加を呼びか掛けました。