泉健太代表記者会見
2022年1月28日(金)10時30分~11時03分
発行/立憲民主党役員室
★会見の模様を以下のURLで配信しています。
https://cdp-japan.jp/news/20220127_2931
■冒頭発言
■質疑
- 参院選に向けた取り組みについて(1)
- 菅議員のSNS上の発言について(1)
- 町田市長選挙について
- 参院選に向けた取り組みについて(2)
- 人権政策について(1)
- 衆院選の総括について
- 菅議員のSNS上の発言について(2)
- 「君が代」の歌詞について
- 人権政策について(2)
- イラク戦争「大量破壊兵器」誤情報について
■冒頭発言
○参院選に向けた取り組みについて
【代表】
お疲れさまです。
まず、我が党の参議院選挙の対策についてということで、総合選対(本部)は既に設置をされている、常設ということですが、改めて、本部長が私であり、そして事務総長は幹事長、事務局長は選対委員長ということになっています。近く、まだ具体的な日程ということではないのですが、総合選対の役員を拡充して、参議院選挙の勝利に向けて加速をしていきたいと思っています。
現時点でも、選挙区で言うと、今、12の候補者が公認を受けているわけですが、そのうち半分が女性という状況になっています。引き続き、比例区も含めてになりますが、可能な限り女性候補5割ということを目指して頑張っていきたいと思っております。
もちろん、あとは全国各地での候補者擁立ですね、これも加速をしていきたい。今、幹事長部局では公募ということもあわせて考えていると聞いていますので、そういったことも進めていきたいと思っています。
○国会審議(1) 新型コロナ対策について
【代表】
国会のほうですが、濃厚接触者の待機期間の短縮。これは我が党から提案というか主張させていただいて、政府のほうでもだいぶ真剣に検討をしてきていると思っています。その意味では、今も事業継続、特にエッセンシャルワーカーのところ、医療従事者以外でも困っておられるところがたくさんありますので、政府としても早く決断をしていただきたいと思っております。国際的には既に短縮がかなり進んでいるので、政府はもっと早く判断ができるのではないかというふうに思いますが、まだその判断ができていないというのは、スピード感、ここはちょっと遅いなという気もしております。
そして、きのう政府・与野党連絡協議会が開催されました。久しぶりということですが、これも立憲民主党からの申し入れによって再開というところに至っていますので、一歩一歩こういう形での実質的な政策を前に進める取り組みを立憲民主党としてぜひこれからも続けていきたいと思っています。
特に今回は30項目を我が党からは求めていますので、全部はご紹介できませんし、きのう小川政調会長が既に皆様にはお話ししていますので詳しくはということですが、これまでも雇用調整助成金の日額上限の引き上げですとか、家賃支援給付金の引き上げ、こういうことで成果も出してまいりました。
今回は、感染症法について、政府が忙しいというのであれば、そこはもうぜひ与野党間で法案を成立させて、この急増する感染者、そして病床使用率も高まる中で、岸田総理の言うような今の法律の枠内でということで本当に足りるかどうかというところも関心が集まっているところですので、さらに病床確保体制を確立するということで、この感染症法の改正を訴えていきたいと思っております。
そして、今、検査キットが不足していると。よく岸田政権は、施政方針演説でも自分たちが迅速に対応したから十分な準備期間があったなんて言っていますが、この今の状況をもってしても十分な準備期間があって万全な態勢がとれたと言えるのか、こういうことが問われているのではないかと思います。ワクチンの3回目の接種率も世界に比べて格段に低い。そして検査キットは不足する。年末にちょうど、このPCR検査などの医療の(診療報酬)点数を下げると、12月31日に点数を下げるということもやってしまっておりまして、さまざまに、この検査ですとか抗原検査キット、これについて経費節減という考え方が先に立ってしまっていたのではないかというふうにも思っています。
○国会審議(2) 予算資料の誤りについて
【代表】
そして、予算の関連資料の誤りということは、これも我が党が予算を精査する中で次々と明らかになってきている。今回厚生労働省でもそういったことが見られたということで、引き続き我々としても、こういった予算の資料の間違いというのは当然予算の審議において重大なことでありますし、場合によっては予算の書き換えが必要になってくる、変更が必要になってくる。いい加減な予算を通すわけにはいきませんので、引き続き厳しい監視、また建設的な提案ということをしてまいりたいと思っております。
■質疑
○参院選に向けた取り組みについて(1)
【読売新聞・北村記者】
冒頭発言があった参議院選挙の総合選対の役員拡充について、この拡大の規模や狙い、また、ベテランの方とか、地域ごとのバランスをとるとか、どういった方を追加するというお考えを現時点でお持ちか。
【代表】
現時点では、先ほどお話ししたところまでですね。
【読売新聞・北村記者】
狙いを一言。
【代表】
狙いは当然、参議院選挙の勝利に向けて最善を尽くすということになります。万全の態勢をつくっていきたいということですね。
【毎日新聞・宮原記者】
参院選に向けて、公約づくりに向けてホームページでの政策公募をきのう小川政調会長が発表された。都道府県連からの提案の募集、調査会での取りまとめ、そしてきょう「持続可能な社会ビジョン創造委員会」の第1回をスタートさせるというのもあり、さまざまなトラックで進めているかと思うが、これらをどのように公約としてまとめるのか。例えば公募の内容や都道府県連からの提案というのは調査会の取りまとめの中に入れて検討していくことになるのかなど、どのようにそれらをまとめていくのか伺いたい。
【代表】
政調のもとでの政策の取りまとめの仕方というか、これはもう政調会長に任せていますし、今、順調に進んでいると思っています。 そういった全国民の皆様からの提案、そして各県連からの提案、当然自治体議員ですとか国会議員それぞれからのご提案も踏まえて政策をつくっていく。その各調査会の検討も含めて、各分野の政策が上がってくる。ある意味、きょう開かれるビジョン委員会においては、そういうもののアンブレラというか、全体をつなぎ合わせる、全体を統合するような、そういった考え方というのをお示しできるようにしていきたいと思っています。
【時事通信・眞田記者】
連合の関係で2点伺いたい。連合が先週、加盟組合に対して参院選の基本方針の修正案を伝えた。その中では、候補者本位で推薦していくような方針で、支援政党はあえて明記されていない。また、これまであった政策協定の準備を進めるといった記述も削除された。こうした方針案に対する代表としての率直な受けとめと、これが今後、立憲と連合の関係に与える影響についてまず一点伺いたい。
また、昨日衆院選の総括をまとめたかと思うが、その基本方針やこういう総括を踏まえて、今後参院選に向けて連合とどういう協力関係を築いていきたいか、お考えをお聞きしたい。
【代表】
連合さんのその文書は、今、作成中と。案ということですね。ですので、最終どうなるかというのも見なければいけませんし、現時点で何かコメントをどうこうということではないと思います。
当然、立憲民主党の公認候補としていわゆる連合組織内の候補者がおりますので、一体となって戦う、連合にとっては立憲民主党はそういう存在であることは間違いないと思いますし、立憲民主党としても連合とともに歩んでいるからこそ党の公認候補として出馬ということを今決定しているわけですので、そういった非常に緊密な関係でこれからも勝利に向かっていきたいと思います。
【NHK・坂井記者】
参院選の関連で伺いたい。昨日衆院選の総括を発表されたが、これを踏まえて参院選にどのように臨むのかということと、あわせて候補者擁立の考え方について伺いたいが、基本的に全ての選挙区に公認ないしは推薦の候補者を立てるのかなど、どのような方針で臨まれるのか。あわせて、候補者についてはいつごろまでに揃えたいとお考えかお聞きしたい。
【代表】
今、この参院選に向けての取り組みは、先日の常任幹事会でも公認候補が追加で発表されたように、できる限り早期に各地域の候補者を擁立していきたいと思っています。
我々としては今、いわゆる改選過半数を野党で獲得していきたいという中で、立憲民主党の現有議席を伸ばしていきたい、それが目標としてあって、そして1人区は最大限一本化を図っていく、その努力をしていくということですし、当然立憲民主党としては2人区以降、候補者を独自で擁立していくということを考えていると。その中で、もちろん調整をするというようなことになる党が今後出てくる可能性はあるのかなと思っておりますので、それは引き続きさまざまな政党との協議ということになろうかと思います。
【NHK・坂井記者】
関連して伺いたい。共産党の志位委員長は、参院選に向けた政党間の話し合いについて、タイムリミットが近づきつつあるというふうに述べている。特に代表もおっしゃった1人区での一本化については共産党を初め各党との調整が必要になると思うが、こうした各党との協議については、いつごろから、どのように始めるというふうにお考えか。
【代表】
既に各地域においてさまざまな取り組みがなされているところもありますので、事実上はもう既に始まっているという認識をしています。そのタイムリミットというのは我々にとっては今存在していないと思っておりますので、どの政党とも何かそういったリミットが我々の中にあるかということではないですね。
【東京新聞・井上記者】
先ほどの連合の質問の関連だが、連合の基本方針の素案の中には、目的が大きく異なる政党や団体などと連携・協力する候補者は推薦しないと、おそらく共産党を念頭に置いているのではないかと思われる記述もあるが、もしこのままの文面でいった場合、これからの野党の候補者一本化にどのような影響を与えるとお考えかお聞きしたい。
【代表】
まず、繰り返しになりますが、連合のその文書というのはまだ確定したものではないということや、今ご質問にあったように、おそらくということですので、なかなか今の時点で想像してお答えするということではないと思います。
いろいろな形で候補者の一本化を最大限目指していくというのは、いろいろな形があり得るのかなと思いますので、もちろんそれぞれの考え方の中でご判断というのはあろうかなと思いますが、立憲民主党としては特に1人区については最大限一本化を図っていくという方針であるということです。
○菅議員のSNS上の発言について(1)
【「フランス10」・及川記者】
ちょっと大阪に行っていたので事情がよくわからないのだが、菅直人さんが維新・橋下さんなどの名前を挙げてヒトラーに似ているとおっしゃった、その問題の対応をどうなさるか。吉村さんと松井さんの会見に出たが、吉村さんはこれは橋下個人ではなく維新の会への批判だからだめだとおっしゃるし、松井さんは橋下さんを守るためだと言うし、ちょっと副代表と代表で感じが違うのと、私が吉村洋文さんをアイヒマンと呼んだがそれは特に問題ではなかったので、なぜヒトラーだけはだめなのか不思議だった。今後のご対応を伺いたい。
【代表】
維新さんの中でも、そういった意味ではいろいろな考え方で、統一されていないのかなという気もいたします。ですから、どこの何に対してというところがいまいち不明確であるということも含めて、党としては何か今、対応とか関与すると言っても、ちょっと意図がよく、なかなか、どういった意図をお持ちなのかという感じはいたします。
菅さんについては、まさにご本人が私の一存でやっていることだということを表明されていて、もし抗議があるならば自分のところに来るべきだということもおっしゃっている。維新の(共同)代表も菅直人さんとは(議員会館で)すぐお近くの部屋におられると伺っておりますので、まだ菅さんのほうには何も届いていないということも、少しどういう意図なのかなということを感じるところもあります。
今はそんなふうに思っております。
○町田市長選挙について
【フリーランス・堀田記者】
月が明けると町田の市長選がある。町田は人口が50万近いということで、伊藤俊輔さんが立憲・共産・社民・れいわをまとめて善戦している。自民党のほうは候補者が2人いて、都連会長の萩生田光一さんは、どっちもやんないよと、だけど現職有利ではないかと言っている。ここで国民民主党と都民ファーストは立てられなくて、じだんだを踏んでいる。維新も都民ファーストからかっぱらった人を立てて戦おうとしている。市議選も行われる。要するに野党がどの範囲かということは、きのう逢坂さんに聞いたら自公以外だと言うが、きちんと立憲野党をまとめられて、ここに泉さんは応援に行かれるか。
【代表】
個別のことになると、基本的にはその都道府県連、そういうところからの要請に基づいて党の代表は動くということになっていますので、現時点で私のところに応援要請は来ていません。
○参院選に向けた取り組みについて(2)
【京都新聞・堀内記者】
参院選の関連で、京都選挙区について伺いたい。立憲からは現職の福山前幹事長が既に立候補表明されているが、国民民主党の前原選対委員長は福山さんに一本化せずに別の独自候補の擁立を探るような趣旨の発言をされている。率直に代表はこれをどう受けとめるかというのが一点と、福山さんの必勝に向けて今後引き続き対話というか協議をされていくお考えなのか、そのあたりをあわせて伺いたい。
【代表】
当然今後も協議はしていきたいと思います。
そして、もちろん過去いろいろな経過・経緯がこの数年あったということは私も認識しています。そういう中で、しかし多くの有権者の皆さん、あるいは支援者の皆さんは、やはり力を合わせて戦ってほしいと、そういう思いを持たれていると思いますので、そのさまざまあった過去をどう乗り越えながら、ともに力を合わせて、「働く者のための政治」「消費からの経済再生」「地域からの経済再生」、こういう共通する考え方で、そしてまた、「日本の政治にもう一つの選択肢をつくるんだ」と、そういう共通する思いの中で、相互理解が深まるように自分自身としても努力をしていきたいと思います。
○人権政策について(1)
【フリーランス・西中記者】
入管問題のことで、また質問させていただきたい。この間、衆参の本会議や予算委員会等で、入管問題について、あるいは外国人政策についても一言触れるようなことは多々あった。主に森友裁判の認諾の問題や、国交省のデータ改ざん、それと並んで入管の中の公文書改ざんなど非常に不透明な部分が多いというところで問題にされていたのだと思う。今後も、名古屋入管のウィシュマさん死亡事件のビデオ開示を受けて、入管制度については集中審議をおそらく求めていかれるのだろうと思う。その質問の中で、水岡俊一参議院議員が、国内人権機関の設置についても質問されていた。これは入管問題に限ったことではないが、そういった人権侵害などに対して、三権から独立した形で、きちっとした国内人権機関が必要であるということは、国連からも再三にわたり日本政府に対して勧告が出ているわけだが、そういった動きはここ最近全くとまっている状態だ。入管の中にも視察委員会みたいのがあるわけだが、ちゃんと独立した専門的な機関として機能してないという状況もある。そういったことで、国内人権機関のあり方について、あるいは行政の監視チェック体制をどうするかということについて、今国会できちっとこれから議論していくようなお考えというのはあるか。これは積年の課題だと思うが、その辺の代表のお考えをお聞きしたい。
【代表】
代表質問で水岡会長も参議院で取り上げたということも含めて、党内でそれぞれ担当の部局・議員がいて、その中で議論のあり方というのは決めていきます。当然、課題としていること、そして我々が掲げてきたこと、人権侵害に対して救済機関が必要だということも言ってきていますので、そういうことを含めて担当の部局から積極的に議論していきたいと思っています。
【フリーランス・西中記者】
担当の部局でとおっしゃったが、水岡会長が代表質問で質問されたわけだが、今そういった人権救済機関、独立した第三者機関についての専門の部局というのは、具体的にどういうことを指していらっしゃるか。何かそういう動きというのがあるのか。
【代表】
我が党においては法務部会になります。
○衆院選の総括について
【北海道新聞・袖山記者】
総括について一点伺いたい。執行役員会・常幹を経て少し修正も加えられたかと思うが、きのう発表されたが、代表としては方針としてはこの部分を一番大事にしたいというところがあったらお願いしたい。
【代表】
これは総括なので、方針ではないのですね。よく、方針について明記がないとか、いろいろなお話があるのですが、党内でも議論した中では、総括は総括、そして例えば参議院選挙における戦い方というのはまた別に方針として策定しますので、総括の中に方針を盛り込むというのはそもそも党の中で想定していたことではないということが一つです。
そして、その意味で、私自身は前執行部からの課題をそのままある意味引き受けさせていただいたということであって、代表として何か意図を持って最初からこの総括というものをつくったわけではないです。前執行部からの引き継ぎということで言えば、科学的調査をしてほしいということがありましたので、その方針にある意味従ってやらせていただいたということですね。そして、その結果も含めてこの総括をつくらせていただいたということであります。
【北海道新聞・袖山記者】
関連で。科学的というのは一体何を指しているのだろうと我々も思っていて、それが数字というものなのか。その辺が悩まれたのかなとも思うが。
【代表】
いや、特段悩んでいないですね。調査方法、確かに科学的と言って、どれぐらいのことをそもそもその科学的という言葉が出てきたときに想定していたかは、それは想定していた方によって変わるのかもしれないのですが、要は、つまるところ、調査をかけて、それを分析した上で、それに基づく総括を書いてほしいということであったというところから、全国の幾つかの選挙区を対象に改めて世論調査をさせていただいて、その結果をこの総括の中に生かしたということになっています。
○菅議員のSNS上の発言について(2)
【テレビ朝日・岡記者】
重ねてで申しわけないが、先ほどの菅直人さんのツイッターの件だが、維新は先日、立憲民主党の本部のほうに抗議文を提出され、今月中に何らかの対応をということを求めていると思うが、先ほどおっしゃったように党としては今月末までに何かしらこの対応はもうされないということか。
【代表】
基本的に、党としては今、関与するということは考えておりません。それは理由はもう繰り返しお話ししているということと、維新さんの中でも考え方がまだ明確ではない、どういう意図を持っておられるのかもなかなかわからないという中で、なかなか理屈上、なぜ今回だけはというか、党に抗議文なるものを持ってこられたのか。これまでの維新さんのそれがスタンダードなのか。どういう場合に抗議文というものを持ってくるというお考えなのか。この辺がちょっとよくわからないのですね。
○「君が代」の歌詞について
【「フランス10」・及川記者】
本当に維新の対応はよくわからない。先ほどおっしゃったように馬場代表は菅直人さんのお隣の部屋で、お話ししに行けばいいのではないかと思うが。
ちょっと恐縮な質問だが、おととい吉村洋文知事の会見で、国歌を強制しているので、吉村さんは国歌の意味をご存じかなと思って質問したら、「さざれ石のいわおとなりてこけのむすまで」がわからないと。とにかくそれはクイズだと言われて、強制する側がその程度の認識なんだなと、ちょっと驚いたが。全党に聞こうと思うが、泉代表の見解を伺いたい。
【代表】
私も「さざれ石」の実物というのは何度か見たことがありますが、「君が代」という今の国歌の言葉と、それ以前は違う使われ方をしていたというか、そもそもはその方の長寿をお祝いするという意味があったというふうに伺っていますが、その悠久の積み重ね、一つ一つの積み重ねや一年一年の積み重ねが、一つ一つの石が大きく石となって、その「さざれ石」という一つの塊になって結合して、そして、そこにコケがむすまで末永く続きますようにということで、今の「君が代」という歌詞で言えば、天皇のもとに国民それぞれが健やかに生活を続けて、そして、それが永遠に悠久に続きますようにということをうたった、「古今和歌集」の言葉であるというふうに認識しています。
○人権政策について(2)
【フリーランス・西中記者】
前から質問したかったことだが、去年の暮れに京都のウトロ地区で放火事件があった。これはほかの民団施設に対する放火の犯人と同じではないかということで、今、起訴されて裁判になっている。おそらく代表の選挙区の京都3区に含まれているのではないかと思うが。
【代表】
含まれてはいないですね。
【フリーランス・西中記者】
いないですか。京都については、京都朝鮮学校に対するヘイトクライムがあったり、ヘイトスピーチ、ヘイトクライムに関する問題が立て続けにあるが、こういったことが続けて起こっていることに対して、代表としてどういう取り組みが必要だとお考えになるか。もし実際に何か関与されていることがあれば教えていただきたいと思う。実際にウトロのほうには有田芳生議員が視察に行ったり、そういう動きも個別の議員にはあるわけだが、京都ということもあり、代表としてのご見解を伺いたい。
【代表】
代表としてということになれば、先ほどの町田の市長選もそうなのですが、各総支部なり都道府県の中でいろいろとその地域における問題・課題、そういうものが総支部から都道府県連そして党本部というふうに上がってくるということを踏まえて党代表としては動かなければならないとなっていますので、そういうことで、まずはその対応を待つということになります。
もちろんヘイトクライムですとかヘイトスピーチ、これはあってはならないと思っておりますので、我々としても、そういう問題が起きないように、また、そして一人ひとりの人権が守られるようにということは、最大限、政治の側からも訴えていきたいと思っています。
○イラク戦争「大量破壊兵器」誤情報について
【フリーランス・堀田記者】
きのう菅直人さんが外国特派員協会で、ヨーロッパがグリーン投資ということで原発にかじを切ったことはいけないと。それに小泉さんがある程度乗っているのだが、菅さんの行動はともかく、小泉さんがなぜここに来たかということで、泉さんの所見を伺いたいが、コリン・パウエルさんがお亡くなりになったとき、パウエルさんが国連安保理事会でイラクは大量破壊兵器を持っているということから戦争が始まったわけで、それは間違っているということで結果的にジョージ・ブッシュ・ジュニアもトニー・ブレアも謝ったが、そのことを聞いたフランスのジャーナリストは、それは繰り返さないと国連のほうは言ったが、小泉さんはこれについて、まだ大量破壊兵器はあると言っている。なぜきのう菅さんとやったのかはわからないが。小泉さんは、まだ大量破壊兵器はあるから探しにいこうなどと私に言っているが、これについてどう思うか。一応、世界的な結果が出ているのだが。
【代表】
私が予想する話ではないと思いますが、何をもって大量破壊兵器があるというふうにおっしゃっているのかという疑問は感じますし、私も外務省等々からはそういうお話は伺ったことがないわけですから、小泉さんに独自の情報網が何かあるのか、そういったところは疑問ではあります。