泉健太代表は東日本大震災から11年を迎えた3月11日、宮城県石巻市・気仙沼市、岩手県陸前高田市を訪れ、復興への誓いを新たにしました。一連の日程には石垣のりこ参院議員、荒井優役員室次長が同行しました(写真上は、大川小学校で献花する泉代表)。

■石巻市震災遺構「大川小学校」視察

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大川伝承の会共同代表の佐藤敏郎さん

 大川小学校では児童・教職員84名、大川地区全体では418名の方々が犠牲となりました。犠牲者の慰霊・追悼の場とするとともに、震災被害の事実や、学校における事前防災と避難の重要性を伝えていくことを目的に公開している石巻市震災遺構の大川小学校を訪問しました。大川小学校では、安住淳衆院議員も同行しました。

 齋藤正美石巻市長とのあいさつ後、6年生のお嬢様を亡くされ、児童遺族らでつくる「大川伝承の会」共同代表の佐藤敏郎さんの案内で当時の様子や防災教育の重要性について話をうかがいました。

 説明の中で佐藤さんは、震災後にここを訪れた卒業生たちは、学校生活を懐かしんでいると説明、「遺構である前に母校なんです」と語りました。

 また、佐藤さんは、悲劇を繰り返さないために、「その日に何ができるかではなく、その前にいかに肌感覚で震災を教訓にできるか」だと説明。防災や災害時の対策を考える時、自分や大切な人を思い浮かべ、助けたいと意識することが重要だと語りました。

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 視察後、泉代表は記者団に対し、「震災から11年、あらためて亡くなられた皆さまに哀悼の意を表し、全ての被災者の皆さまにお見舞い申し上げます」と述べるとともに、「震災を決して風化させてはいけない」と強調しました。
 また、「災害には公共事業でインフラ整備をして政府の役割は終わりということではなく、被害の伝承、教訓の伝承、またそこに住む方々の心のケアやコミュニティの再生、まだまだこの復興は途上」と指摘し、「最近は各自治体の職員が減っている中で、防災担当の職員が確保できないという現状もある。その意味では、防災関連の省庁を明確化していく必要がある」と述べました。

■気仙沼追悼と防災のつどい・市長との意見交換・黙祷・献花

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 泉代表は気仙沼中央公民館で開催された追悼と防災のつどいに出席し、津波工学が專門の東北大学災害科学国際研究所の今村文彦所長の講演を聞きました。

 その後、菅原茂市長らと意見交換。菅原市長は「8月6日の広島のあり方を考えれば、伝えるべきは、広島の場合『平和』。われわれの場合は、『防災』であり『伝承』だ」と語り、11年目を迎える今回から3月11日を追悼だけではなく、防災教育と災害伝承の日としていくと述べました。

 地震発生時刻の14時46分に黙祷した後、献花台に花を手向けました。

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■陸前高田市長との意見交換・献花・伝承館「いわてTSUNAMIメモリアル」視察

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 戸羽太陸前高田市長と市庁舎で意見交換。市庁舎は津波で全壊後、これまでプレハブの仮庁舎で執務してきましたが、昨年5月に新庁舎での業務がスタートしました。意見交換後、市庁舎の献花台で献花を行いました。

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 その後、高田松原津波復興祈念公園で献花。併設する伝承館「いわてTSUNAMIメモリアル」を視察しました。献花には、釜石市の追悼式に出席していた階猛、吉田はるみ両衆院議員も合流しました。

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