参院予算委員会で5月30日、令和4年度補正予算総括質疑が行われ、有田芳生議員が沖縄に関連して、水道水に基準を超えるPFAS(人体に有害とされる有機フッ素化合物)が検出された問題について政府にただしました。
有田議員が、PFASについて2016年米軍が普天間基地内で実施した調査結果で、その周辺の水から安全とされる値の576倍もの汚染物質・PFASが検出されていたことについて質問しました。防衛省は「PFASの問題の重要性は認識しており、水道改良事業のお手伝いをしている、調査結果についてはアメリカに確認しているところ」などと答弁しました。
有田議員が、2019年5月に宜野湾市で行われた調査についても政府を質したところ、防衛省は報道等で知っていると答弁。有田議員は、「基準値以上のPFASは発がん性があり、子どもたちの生育に影響がある。地元民は不安が続いており、水道水も安心して飲めない状況が続いている」ことを指摘し、沖縄の住民のために、政府として調査を行うよう強く求めました。政府は、「健康被害が生じているとの情報には接していない。関係省庁、関係自治体と連携して取り組んでいく」と述べるにとどめました。
有田議員は、沖縄では血中濃度を測定したいと考える人が多数いることにふれ、「政府が沖縄県と一緒に予算を出してもらえないか」と質問し、岸田総理は「政府として県とともに何ができるか検討していきたい。説明責任を果たし不安解消努力をしたい」と答えました。