泉健太代表は7月11日、連合本部に芳野友子会長を訪ね、参院選挙での支援に感謝を表明しました。西村智奈美幹事長が同行しました。

 党本部で記者団の取材に応じた泉代表は、立候補した連合の産別5候補全員が当選を果たすことができたとして、芳野会長、清水秀行事務局長も喜ばれていたと報告。西村幹事長からは特に、当選者17人のうち女性が9人と半数を超えた(52.94%)ことについて、「候補者が半分以上というのは努力として可能だが、当選者の中で女性が半分を超えたのは画期的な前進、大きな一歩だ」として、これを共有するとともに、芳野会長には今後党の女性議員の集まりなどにも参加してもらい、一緒に女性の社会進出や、働き方の改善等に向けた取り組みを進めていくことで一致したと話しました。

 今回の参院選挙の結果、17議席獲得の評価を問われると、泉代表は「踏みとどまった」との認識をあらためて示し、「あと数議席は上積みが可能かもしれなかった接戦の選挙区もあった。結果そのものは重く受け止めながら、十二分にこれから挽回をしていく余地がある選挙結果であった」と総括。「地方の基盤強化を図り、立憲民主党として、生活者の皆さんとの対話をより強化し、党勢の拡大に努めて来春の統一地方選挙につなげたい」「われわれの強み、弱みを選挙総括の中であらためて共有をしていきたい。その中で、常在戦場で強みのより一層の強化、弱点の克服に全力を尽くしたい」と、今後を見据え意欲を示しました。

 今回の参院選挙では、女性の当選者が35人(選挙区21人、比例代表14人)になり、当選者に占める比率が28%と過去最高になったことには、「立憲民主党は新しい体制となってから役員の半分を女性にした。そうした取り組みが呼び水となり、大きな転換点になったと思っている。そこから候補者を半分以上、当選者も半数以上が女性となり、非常に楽しみ」だとコメント。候補者の多くが、昨年の総選挙後の公認決定で活動期間が限定的だったとして、「もっと候補者の素晴らしさを伝える期間が確保できればよかったとの思いがある。国政選挙加えて、来年の統一地方自治体選挙、中間選挙でも、積極的に女性候補の擁立を進め、一人でも多くの女性議員が誕生するよう、取り組みを強化継続していきたい」と述べました。

 全国32ある1人区で、2016年、19年で実現できた野党間の候補者調整が、なぜ今回できなかったのかの質問には、「6年前は民進党という大きな政党があった」と指摘。今後の野党間の連携については、「これまで続けてきた努力は続けていく。その努力の1つは、立憲民主党自身がぶれずに国民の皆さまから、『安心して任せられる』と思われる安定感や信頼性を高めていくことだ」と述べました。

 泉代表は、良い政策を立案していても、なかなかその内容や、党のイメージが有権者の皆さんに伝えきれてないことが課題だとも話し、情報発信の改善を図っていくと強調。党の強みとして、政策立案力や、国民の皆さんとのパイプの太さなどを挙げ、「議員立法を数多く出すだけでは伝わっていないところがかなりある。例えば、政府が提出する主要な法案に対して、早い段階から国民の皆さまに党として問題点や課題を説明し、議論を喚起する、論点に注目を集めていく。そういう取り組みも大事だろうと思っている」と述べました。