泉健太代表が8月5日、国会内で記者会見を行い、(1)中国の弾道ミサイルの落下、(2)全国各地の大雨被害、(3)閉会中審査の必要性、(4)旧統一教会問題――等について発言しました。
(1)昨日、中国軍が弾道ミサイルを発射し、そのうちの5発が日本のEEZ、排他的経済水域の内側に落下したとの発表に対して泉代表は、「我が国の安全保障、そして国民の安全に関わる重大な問題である。我が党としても、この中国の行為には強く抗議をしたい」と中国を非難しました。【代表談話】中国による弾道ミサイル発射について厳重に抗議し、訓練の中止を求める
(2)3日から昨日にかけて、全国各地で深刻な水害、大雨被害が相次いだことについては、被害に遭われた方々にお見舞いを述べるとともに、「立憲民主党としても、この復旧・復興の支援に全力を尽くしたい。政府にも申入れをしていきたい」と述べました。
(3)3日間の臨時国会の閉会にあたり、泉代表は、「コロナ対策、経済対策、国葬の問題、国会を開いて議論すべきだというのが我々の本来の主張です。与党側が応じないということであれば、この大雨被害も含めて閉会中審査を求めたい」と述べました。
岸田総理の「私たちは歴史を画する課題に直面している、戦後最大級の難局だ」との発言に触れ、「そう言いながら国会を3日で閉じる。最大級の難局だと言いながら、国会議員たちは不要だと言っているに等しい。国会軽視だ」と与党政府の姿勢を批判しました。
国葬の問題でも、「決定プロセスにおいて国会の関与というものが不可欠」であり、新型コロナ対策についても、「政府は具体的な対策を行っておらず、国会での議論が必要だ」と述べました。
(4)旧統一教会問題の名称変更は、「下村元大臣が直接どのようなやりとりをしたのか、また文化庁、文部科学省、政務三役にアプローチをした議員がいるのかどうか調査すべき」と述べました。
泉代表は、「統一教会側は組織的に自民党議員を応援していた。これはもう間違いないこと」と述べ、「今後について、関わりを持ってきた全ての議員に明確にすべき」と求めました。
記者から、ペロシアメリカ下院議長の台湾訪問に関連して米中関係について質問がありました。
泉代表は、「アメリカでは議会と政府が独立しており、アメリカ特有の判断として、今回ペロシ議長が訪台されたとの指摘がある。ただ、これも米中の間の話では、何らかの意思疎通を取りながらとも言われているので、私は全面対決状態ではないと考える。アメリカの議長の行動が一定独立していると理解をしながら、一方では、やはりアメリカの下院議長といえども、世界各国を回れば、当然周辺国にも影響が生じる場合があり、我が国政府とどれほどのやりとりをし、どれほどの共通認識を持てていたのかは、今後もう少し明らかにしていく必要がある。台湾海峡周辺の安全保障環境の波を高めてはいけない」と考えを述べました。