岡田克也幹事長は1月10日石川県入りし、小松市内で開かれた一川政之県議の新年互例会に参加。「政権交代可能な政治を実現するための大事な一歩として皆さんのお力添えを頂きたい」と呼びかけました。

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 岡田幹事長は、岸田総理が今年取り組む課題として賃上げと少子化対策を特に強調していることに、「いずれも非常に大事で、異論はない」とした上で、しかしながらその前に、昨年の臨時国会閉会後、国会での議論も国民への十分な説明もなされないまま閣議決定した「安保関連3文書」(国家安全保障戦略」「国家防衛戦略」「防衛力整備計画」)と、これまでの方針を大きく転換する原子力政策の方向性について説明する必要があると主張。「今、安全保障環境が厳しくなっているのは事実で、一定の防衛予算が必要になるのはその通りだと思う。だがそれが43兆円なのか。5年後に倍にすることが先にありきで、きちんと積み上げた結果ではない。専守防衛、日米の役割分担は変えない前提だと岸田総理は言われるが、反撃力を持った時に本当に専守防衛の範囲内で収まるのか、日米の役割分担は変わらないのか。一つひとつ議論して国民の皆さんが納得する説明がなされるかどうかが大事」「安全性の確認と地元の理解があれば一定の稼働を認めていかなければならないとは考えているが、新しい原発を作るのは方針の転換。それを説明もなく決められたことは納得がいかない。当時与党の幹事長として東日本大震災を経験し、今までに経験したことのない恐怖、このままいくと東日本全体が人が住めない状態になるかもしれないというぎりぎりの場面、原子力エネルギーが暴走を始めた時に、それを人間の力でどこまで防げるのかという問題に直面した。当時と比べればリスクは減っていると思うがゼロではない。少なくとも新しい原発を作るのであれば議論を積み上げて、その上で決定がなさるべきだ」などと指摘し、「次の国会でしっかり議論していきたい。岸田総理の説明不足の部分をしっかりと国会で質疑をする中で明らかにしていく責任が野党第1党にはある」と力を込めました。

 岡田幹事長はまた、「今年は統一自治体議員選挙があり、後半には衆院選挙の可能性もかなりある非常に大事な一年」だと強調。「今の与党にはないかたまりを作り、政権を批判し、私たちならこうするということが分かる形で議論を展開し政権を目指していきたい。この国の政治をもう少しまともなものにするために、政権交代可能な、(与野党が)切磋琢磨できる政治を実現するための大事な一歩として皆さんのお力添えをいただきたい」と呼びかけました。

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 4月の統一自治体議員選挙で3期目に向けて挑む一川県議は、「地方(ふるさと)再興。」を掲げ、県民生活を守るため日々活動。政策課題として、(1)災害に強いまちづくり(2)農林水産業を守る(3)新幹線開業効果の発揮(4)ワークライフバランスの実現(5)活気あふれるふるさとの再興――等を挙げる中、「どうしても勝たないといけない」と、自身の最大の使命として特に力説したのが災害対策でした。昨年8月、県内各地で大雨に見舞われ、小松市では記録的な豪雨で甚大な被害を受け、自身の実家も1階は全面浸水だったと話し、これまで河川単位だった治水・防水対策を、流域での治水対策にするなど、住民の声を反映した新たな事業を進めていると、その計画の内容を紹介。「自然災害の脅威、残酷さを感じた。災害から5カ月が経とうとしているが、復旧、復興までには相当時間がかかる。地元議員として復旧作業が一日も早く進むようしっかり取り組んでいかないといけない。6人の候補予定者のなかで被災地のことを誰より考えているのは私だと思っている。単に復旧ではなく、災害前より安全なまちづくりに取り組んでいく」と決意を表明し、支援を求めました。

 司会進行は、小山田経子石川県第2区総支部長が務めました。

 岡田幹事長は同日、県政報告会に先立ち石川県連、連合石川との意見交換会に参加しました。

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司会を務める小山田総支部長
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支援者を出迎える一川県議