統一地方自治体選挙の前半戦最終日の4月8日、泉健太代表は兵庫県神戸市で県議会議員選挙・市議会議員選挙の候補者らと最後の訴えを行いました(写真上は、垂水駅西口前広場での街頭演説の様子)。
泉代表は垂水駅の街頭演説で、一つの政党で占められた議会では多様性がない、いろいろな意見・声も出てこなくなると指摘。「議会は彩りがなくてはいけない。中央の意見ばかりを聞くのではなく、地方分権・地方主権、地域の皆さん、生活者の声を議会の中で発信しないといけない」と述べました。
介護サービスや防災対策、教育にはそれぞれ支える人が必要だと述べ、「身を切る(政治)というのは、良く聞こえるかもしれないが、皆さんの行政サービスが切られたり、質が低下してしまうかもしれない」「そういう行政を皆さん望むのですか」と訴えかけました。そして、あたたかい改革、皆さんに届く行政を作っていくのがわれわれ立憲民主党の地方自治体議員だと訴え支援を求めました。
【西神中央公園(西区) 桜まつり】
泉代表は、街頭演説に先立ち西神中央公園(西区)で、中山たかし県議会議員候補、かじ幸夫市会議員候補と合流し4年ぶりに開催された「西神中央公園 桜まつり」に訪れました。
【垂水駅西口前広場(垂水区)】
■たなびき剛市会議員候補
地域の皆さんの声を代弁していくのが私たちの役割。人と人とのつながり、地域と地域のつながりが非常に希薄になってきている。こういう時代だからこそ改めて人と人、地域と地域のつながりを作り上げていく必要がある。この垂水区では65歳以上のひとり暮らしの方が神戸市内9区の中で一番多い。一方で15歳未満の人口の割合が一番多いのが垂水区。しっかりと地域で高齢者を見守っていく、地域で子育てができる、そういう社会が求められている。しっかりと皆さんの声を代弁し垂水区が温かい区になるよう、またいつまでも暮らしていきたい、そういった町を地域の皆さんとともに作っていきたい。
■黒田一美県議会議員候補
議員の仕事は何か。それは一つ。国民、市民、県民、人間の幸せをいかに作るか、安心して行きていける幸せな社会をいかに作っていくかが私たちの仕事。
教科書無償化のきっかけは、ある高知の漁村の行政が動き、そこから全国の自治体にその動きが広がった。国が動いたのはその後。また、小泉政権の時、骨太の改革で、難病の方の医療費負担が増えることになったが、地方議会が党派関係なく一斉に反対の意志を示したから止めることができた。東日本大震災のとき、阪神・淡路大震災を経験した兵庫は真っ先に支援することができた。地方からこういう事ができる。皆さんとともに垂水、神戸、兵庫から変えていきたい。
【三宮センター街東入口(中央区)】
■よこはた和幸市会議員候補
政治を諦めてほしくない。この一心でこの4年間をやってきた。神戸が大好きです。ただ京都や大阪に比べると観光客は少し観光するだけで宿泊しない。一人当たりの金額が少ない。こうしたことから、夜の神戸を強化しようと、神戸夜市を毎日どこかの地域でやれるよう考えていきたい。重箱の隅をつつくようなことよりも、未来へ投資することが大事だと思う。
街頭演説の合間に記者団の取材に応じた泉代表は、「自民党ばかりの議会では多様性がなくなる。そして行政サービスの質を確保していく。サービスを手厚くしていく。そういう観点から立憲民主党の訴えが浸透してきていると手応えを感じている。なんとか一人でも多くの勝利を目指す」と述べました。
最終日に垂水区と三宮で街頭演説をする理由を聞かれると、「激戦(地区)であり、立憲民主党の議席として何としても獲得をしたい」「次の衆院選候補者が決まっていないところでもサポートしていくため」と説明しました。
自民党が行う政治との違いについては、「旧統一教会との関係で、自民党が支援を受けてきた。そして政策まで歪められ、多様性などが認められない議会や行政が続いてきた。そこに風穴をあける、これまでの古い政治を打破するための統一選挙」「旧統一教会との関係、また、これからの時代はさまざまな方の権利や多様性を確保していける、女性や若い人たちが活躍できる地域を目指すための選挙だということを改めて訴えたい」と述べました。
兵庫は維新の会が強い地域だが、維新に対抗すると言う意味ではどうかと問われると、「住民がより孤立・孤独に悩む時代になってきてる時に、行政サービスを切ってしまうことで、より地域の疲弊を招く」「立憲民主党の言う、あたたかい改革は、手厚い行政サービスによって地域を活性化させるもの」だと説明しました。
神戸市での遊説を終えた泉代表は、夕方に福岡県入りし、各地で県議会議員候補、福岡市議会議員候補らと街頭で福岡での前半戦最後の訴えを行いました。
統一地方自治体選挙の前半戦は、道府県と政令指定都市の首長と議会議員選挙。投票日は4月9日です。