泉健太代表は5月13日、東京都八王子市にある中央大学多摩キャンパスを訪れ、中央大学の弁論部である辞達学会主催の新入生歓迎講演会に参加しました。
泉代表は講演で、自身が立命館大学在学中に弁論部で活動し、辞達学会と交流した話や、大学時代に社会活動に積極的に取り組んでいる過程で福山哲郎参院議員、山井和則衆院議員らとの出会いがあったこと、25歳の若さで総選挙へ立候補したこと、立憲民主党結党や代表になった経緯等、現在に至るまでのエピソードを紹介しました。
泉代表は、「立憲民主党は産業や経済にも目を向けている」と述べ、AIを大企業に利益を集中させる仕組みのためだけに使用するのではなく、「AIを使って貧困層の分析をして、例えばこども食堂でどのように食品の分配を機能的に行っていくのかということだって技術として使え立派な産業になる。そういうものを高めていきたい」等と話しました。
講演の最後には、25歳で出身地ではない京都で立候補したことに触れ、「今はやれる時代です。世の中は訴えれば響いてくれる時代になっています。ぜひ、皆さんも果敢にチャレンジをしてほしい」と出席した学生に呼びかけました。
講演終了後に出席した学生から質問に答えました。異なる文化や習慣の理解、多様性のある人々と同じ地域で暮らす地域住民にとって、その多様性の受容が難しい点があるのではないか、国民の理解のためにどういうことができるかと質問されました。泉代表は、「受け入れの仕方というのが1つ課題です」と述べました。日本政府はかつて、日系人が多いところであれば文化の受容がしやすいと考えペルー人やブラジル人の雇用を進めていましたが、不景気になりその人たちが解雇されてしまうと、日本語教育もしっかりされていないため仕事がなく言葉も不自由なまま「地域と共生ができなくなってしまった」と説明しました。こうした状況を防ぐために、「例えば地域のお祭りに連れて行ってあげて一緒に御輿をかつがせてあげたり、日本料理のお料理教室をやってあげたりと一緒に思い出作りをやってあげて、そういう多文化共生をこまめに取り組んでいくことによって、これからも日本に残りたいなとか、日本から離れて母国に戻っても良い思い出になり感謝してもらえる」と話しました。また、「働く期限の出口を制度上どのように日本政府が確保しておくかによって、各地域の受け入れ方も変わってくる」と述べ、「そこはやはり政治の仕事ではないか」と指摘しました。
その他にも、代表選に挑戦した背景、どうすれば少数派保護のための法案を多数派に理解してもらえるか、自分らしく豊かに生きていけるようにするのが重要と言うが自分らしくの詳細を教えてほしい、弁論部での経験は政治活動や人生観にどのように生きているか、差別解消を訴えることが逆差別につながりかねないのではないか、大学入試制度はどのようになっていくのか――等の質問に答えました。