岡田克也幹事長は5月30日、常任幹事会後の定例会見で、(1)次期衆院選に向けた公認候補予定者の内定(2)「異次元の少子化対策」をめぐる自民党・茂木幹事長の発言(3)日朝首脳会談(4)地位利用第三者児童虐待防止法案――などに関し発言しました。

(1)次期衆院選に向けた公認候補予定者の内定

 次期衆院選に向けた公認候補予定者として、千葉4区に新人で32歳の水沼秀幸氏を、山口2区に平岡秀夫元法務大臣を内定したことを報告しました。また「10増10減」の区割り変更に伴い、野田佳彦元総理は千葉14区に移行することも報告しました。

(2)「異次元の少子化対策」をめぐる自民党・茂木幹事長の発言

 自民党の茂木幹事長が「異次元の少子化対策」の財源をめぐり、4月に出演したテレビ番組では「さまざまな保険料の拠出は検討しなければならない」旨の発言をしていたにも関かわらず、5月28日の講演では「社会保険料の上乗せは考えていない」旨の発言をしたことについて、岡田幹事長は「180度違う結論になった」と指摘。財源をめぐり「最も混乱しているのは茂木・自民党幹事長だ」と述べました。

 さらに岡田幹事長は「(歳出改革についても)具体的に何を意味するのか説明はまったくない」として、「異次元の少子化対策」について「ゆめゆめメニューだけ並べて選挙というのは避けていただきたい」「堂々と歳出・歳入にわたって中身を明らかにして、お互いにしっかり議論したい」と釘を刺しました。

(3)日朝首脳会談

 岸田総理が5月27日に開催された北朝鮮による拉致被害者全員の即時帰国を求める「国民大集会」で日朝首脳会談の実現に向けて「直轄のハイレベルで協議を行っていきたい」と述べ、その2日後の29日に北朝鮮メディアが「朝日両国が互いに会えない理由はない」と報じたことについて岡田幹事長は、拉致・核・ミサイル問題の解決に向けて「会うことで道が開けるということは当然考えられる」との認識を示しました。また、従来から岸田総理が「無条件で会う」と述べてきたことからも「期待したい」と述べました。
 
(4)地位利用第三者児童虐待防止法案

 立憲民主党が衆院に提出した「地位利用第三者児童虐待防止法案(正式名称:児童虐待の防止等に関する法律の一部を改正する法律案)」に関し岡田幹事長は、「元ジャニーズの被害者の皆さんが痛ましい被害実態を踏まえ、法改正の必要性を訴えておられます」として、今国会で法改正を実現したいと強調しました。