衆院決算行政監視委員会が6月12日に開かれ、立憲民主党の3番手として質問に立った米山隆一議員は、マイナ保険証について、岸田総理に質しました。
米山議員は、現行の保険証を廃止してマイナンバーカードに一本化する「マイナ保険証」について、大きな問題が発生していることについて、「他人の情報を紐づけられたケースが7312件あった」「マイナ保険証が登録できていなかった場合、窓口で不必要な負担を求められる。また必要な医療を受けない、受けられない方が出かねない」「カードに紐づけられた他人の誤情報を医師が信じて処置した場合、医療過誤が起きる可能性もある」などの問題点を上げ、岸田総理に具体的な対応策があるのかと問いましたが、岸田総理は、「現下の事案は重く受け止める必要がある。システムなどを点検して取り組みを進めていく」などと答弁し、問題点がありながらも、あくまでマイナカードと保険証の一本化を進める考えを強調しました。
米山議員は、「マイナ保険証は便利だと思う。いいところはそのまま進めればいい」と述べた上で、「これまで指摘した問題点を当面解決する簡単な方法として、現行の保険証を、信頼できるシステムが構築できるまで存続させるべきだ」と強く主張し質問を終えました。