衆議院決算行政監視委員会で6月12日、谷田川元衆院議員が岸田総理に対して、マイナンバー問題について質問しました。
冒頭、谷田川議員は本議題が平成30年度、令和元年度の決算であり、閣僚の時間がとれないという理由で4年分も滞っていることを指摘し、令和2年、3年分の決算を審議することを求めました。
岸田総理は、政府としても「国会の審議に協力をすることは大事」と答えました。
谷田川議員は「紙の保険証を残してほしいという声が大多数だ」と指摘し、「紐づける情報を誤れば命に危険が及ぶ可能性があること」等に対しての総理の見解を問いました。
岸田総理は「できるだけ早期に、データやシステムの総点検など、国民の信頼回復のための取組を進めてく」と答えました。
谷田川議員は、「総点検の結果、これは大変だというような問題が起きたときは、見直しもあり得るか」問いました。
岸田総理は、「総点検を行い、実態を把握し、それに基づく対応が求められている」と答えました。
谷田川議員は、問題となっているマイナンバーカードをめぐる問題は「スピードの出し過ぎ」が原因と指摘し、「健康保険証を維持する検討をしないのか」と問いました。岸田総理は「国民の信頼が大前提」と述べました。
谷田川議員は一昨年前の自民党総裁選勝利後の就任会見で岸田総理が、「国民の声が届かない、政治の説明が心に響かないのは民主主義の危機」と発言したことに触れ「残念ながら、今日のやり取りを聞くと、民主主義の危機が余計深まった」と述べました。