立憲民主党など野党は6月21日、統一教会問題に関する第48回目となる国対ヒアリングを実施しました。
統一教会の被害者である橋田達夫さん、鈴木みらいさん(仮名)、中野容子さん(仮名)より被害実態や早期の解散請求の要望をヒアリングしました。
また、ジャーナリストの鈴木エイトさん、全国統一教会被害対策弁護団の阿部克臣弁護士と木村壮弁護士より、返還請求と財産保全についてヒアリングしました。
冒頭のあいさつで山井和則国会対策委員会委員長代理は、被害者の方々は「さまざまな誹謗中傷を受けていて、身に危険を感じておられる方もいる」と述べ、「命懸けで発言をしてくださっている」ことに謝意を表明しました。
オンラインで参加した、統一教会への損害賠償請求の集団交渉に参加している橋田さんは、「家庭を崩壊させ、財産まで奪って、人の命まで奪った」と涙ながらに訴えました。母が信者で、今も係争中の中野さんは、「この一年足らず、どれほど問題が指摘されても、真摯に向きあおうという姿勢など一切みられない」と強調しました。オンラインで参加した鈴木さんは、「(日本から)韓国への送金を取りやめる」と報じられたが、「個人で韓国に送金する」「渡韓し持っていく」など(送金する)方法は様々あると指摘しました。
また、阿部弁護士は、「本日、国会は閉会したが統一教会の問題はほとんど解決していない」と強調しました。木村弁護士も「団体の中で何が行われているか、児童虐待や精神的なコントロールによる献金などの問題を包括的に分析し、今後につなげるべき」と指摘しました。
ジャーナリストの鈴木エイトさんは、統一教会は「自浄作用はない団体」であり、岸田総理が「社会的に問題のある団体とは関係を絶つ」と「間接的な言い方しかしない」のは、「やる気がない」と言わざるを得ないと指摘しました。