野田佳彦元総理は参院徳島・高知選挙区補欠選挙最終盤となる10月20日、広田一候補の応援のため駆けつけ、徳島最後の訴えとなるJR徳島駅前での街頭演説会に参加。広田候補に投票することで徳島から今の政治を変えていこうと訴えました。

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 同日開会した臨時国会での本会議を終えて駆けつけた野田元総理は、「広田一候補とは20年来の、同志中の同志です」と切り出し、日本の国政に必要な人材だと力説。広田候補が防衛大臣政務官だった2011年の東日本大震災当時を振り返り、「阪神淡路大震災の時に3日以内に一番被災者の命を救ったのは警察、消防で自衛隊は出遅れた。自治体の要請があってから動くというルールがあるが自治体はそれどころではなかった。要請が遅れた分自衛隊の出動も遅れた。そのことを深く反省をして、東日本大震災の時に残念ながら2万人の方が尊い命を失い、行方不明になったが、3日以内に被災をされた人命を一番救ったのは、今度は自衛隊だった。要請がある前に現地の近くで用意していた。要請があったときは万全の態勢で行動できた。その陣頭指揮に立ったのが防衛大臣政務官の広田一だ。危機管理能力抜群、判断力、行動力抜群だと思う」と評しました。

 「それに比べて岸田政権は判断が遅い、行動が遅い」と続けると、6月の通常国会閉会後7月、8月、9月と長い夏休みに入り、国民生活が厳しいなか物価対策として期限付きの所得減税を指示したのはなんと昨日だったと岸田政権の対応を批判。政府の経済対策が10月中にまとまったとしても、補正予算を作るまでには約3週間、国会に提出して審議となると、成立するのは11月の下旬か12月の初めであり、しかも実施は来年以降になると指摘しました。「物価上昇2パーセントが1年半続き、この10月で飲み物・食べ物だけで4634品目の値上げ。去年は2万6千品目の値上げがあった。今年は3万1千品目の値上げ。こういうことをずっと放置した責任は大きい。迅速に行動する広田一に比べてなんと動きの鈍い岸田政権か。この岸田政権に猛省を促す1票を徳島の皆さんに投じてほしい」「国民の暮らしを守るためにはこれ以上悠長なことやっていられない。遅すぎる岸田政権に鉄槌を下そうではないか。今回の選挙は不祥事からスタートした選挙で、現職の議員が暴力事件を起こしたことに対するペナルティもあるが、それ以上に大事なのは岸田政権をどう中間評価をするか。物価高対策を見てもこんなにやる気のない、遅い政治はない。その意思表示を広田一と(投票用紙に)書くことによって政治を変えていこう」と呼びかけました。

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 広田候補は、投票日2日前であるにもかかわらず、同日の徳島大学での意見交換会で、今回補欠選挙が行われる理由を知っている学生が半分もいなかったことに、「まだまだ徳島県民の皆さんには伝わっていない」と危機感を表明。今回の選挙は、高知県出身の自民党参議院議員が暴行事件を起こし辞職したことに伴うもので、それによって貴重な税金が10億円以上使われることになっているとし、「しかし自民党は不祥事についても個人の問題だと、党としてけじめをつけることなく自分たちの身内の首のすげ替えをしようとしている。そんなことを認めてしまったら信頼を取り戻すどころか、ますます政治離れが進んでしまう。今回の選挙は党派を超えて与党野党関係なく、政治に対する信頼を取り戻していくという大事な選挙。私は今回無所属、徳島高知県民党の立場で立候補した。皆さん一緒に政治に対する信頼を取り戻していこう」と呼びかけました。

 その上で、今回の選挙は岸田政権への評価が問われるものだとも述べ、「岸田政権には徳島の皆さんの暮らしは映っていない。物価は上がる、ガソリン代、保険料も上がる。年金は下がって実質賃金は下がる。そんな厳しい中で徳島の皆さんは本当にやりくりしながら生活をしている。日々の生活を何とかやりくりしている。そんなことも分からずに防衛費の増税1兆円を強いる」「この選挙を通じて今のこの自民党一強独占状態に風穴を開け、もう一度政治に緊張感を作っていくことによって、私たち徳島の声は自民党一つの声だけじゃない、もっと多様な声を国政に届けるという当たり前の政治を皆さんと一緒に実現したい。この自民党の牙城を崩すことができれば、徳島のみならず日本の政治に大きな影響を与えることができる。私と一緒にこの徳島から日本の政治を変えていこう」と訴えました。