小川淳也幹事長は6月1日、東京・板橋区、練馬区を回り、宮瀬英治、藤井とものり両東京都議会議員、ふるやま葉子政策委員(都議選推薦候補予定者)とともに街頭演説を行いました。

■小川淳也幹事長

 小川幹事長は、国政課題として、医療や介護、年金制度の見直し、子育て支援の強化を掲げ、「捨て置かれてきたこの国の課題にしっかりと本質的に向き合いたい。野党第1党としてその責任を全うしたい」と力を込めました。

 具体的には、基礎年金の将来的な安定化に向けた国民負担の公平なあり方を提案。物価高対策として食料品の消費税ゼロを主張し、コメ問題については、減反政策が続くなかで後継者が不在のまま農業従事者は高齢化、耕作放棄地は増え、作っても作っても赤字だと言われ続けてきた農政を放置してきた矛盾が、今ここに至って生活を逼迫させていると問題視。「農政そのものを見直さないと、わずか2週間分の(備蓄)米を安く放出して済む話ではない。立憲民主党は農家への直接支払制度の創設を掲げている。農家の経営、家族の暮らしを支える農政に切り替えていかないといけない」と述べました。

 また、自民党の裏金問題や政治とカネの問題に触れ、都議会でも腐敗を一掃し、政治の信頼を取り戻すべきだと強調。失われた30年で東京一極集中、地方は人口減、超高齢化が進んだが、その東京の出生率は全国最低0.9%台、マンションの平均価格は1億円超、近い将来独居の高齢者がどこよりも増えていると指摘し、都政と国政の連携を通じて持続可能な社会を築く決意を表明しました。

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■宮瀬英治東京都議会議員

 「始発から終電までお困り事教えて下さい」。この看板を掲げ、これまで約2千時間に及ぶ駅前相談会を実施、ポスターには自身の直通番号を明記している宮瀬都議。「私は『声なき声に耳を傾ける』という言葉が大嫌い。子どももご高齢者もみんな声があるのに『声なき声』という言葉に片付けて聞こうとしないから聞こえないのではないか」と述べ、板橋区内25の駅で日々聞いてきた声を都政や政治に届けていると力を込めました。

 東京都が5千万円を計上しているIRの調査費用に関する質疑では、調査の回数を聞いているのにメリットとデメリットの答弁を繰り返されたことを紹介。「今の都議会では巨大与党や役人が知事に忖度をして、都合の悪いことには全て答えない。数字を聞いても応えない。知事に答弁を求めても、知事就任直後の答弁率に比べて今は10分の1、野党の答弁には2%しか答えない。こんなめちゃくちゃな都議会で、これ以上小池知事の言いなりの都議会議員を増やしてもしょうがない。都議会に緊張感を、健全な議会にしていきたい」と訴えました。

 また、がんが超早期に発見できる最新技術、RNA検査を7年前から知事に提案。昨年ついにベンチャー企業が開発に成功したとして、今は検査費用約7万円だというこの技術が、より安く誰もが健康診断でオプションとして検査できるよう働きかけていくと述べました。

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■ふるやま葉子都議選候補予定者

 前職は立憲民主党の職員で平和と国際交流を目的とした「ピースボート地球一周の船旅」の創立メンバーのふるやまさん。24歳の頃、ギリシャまで単独で船のチャーター交渉に行き契約を勝ち取ったエピソードを披露し、「その時の経験をもとに100人中99人が諦めても、そこからが面白いんだ、そこからがやりがいがあるんだと逆境に燃える性格になったと思う。その根性を今度は東京都政に向けていきたい」と決意を表明しました。

 国政は衆院で野党が多数を占めた結果、まっとうな議論がされるようになったと述べ、「東京都政も、もっと野党を大きくして、もっとまっとうな議論がされるように変えていきたい」と主張。「若者が夢をあきらめずに住み続けられる東京」「誰でも安心して年を重ねられる東京」「居場所と出番が誰にでもある東京」「食の安全と安心を守れる東京」「住まいの高騰に歯止めをかけ、次世代も住み続けられる東京」を目指すと述べ、「皆さまからの声を受けながら、それを政策に変えながら進めていきたい。みんなが主役の都政で東京を変える」と力を込めました。

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■藤井とものり京都議会議員

 公認会計士・税理士としての知見を活かして練馬区議として4期、都議として2期、地域の声、生活者の声を政治に届けてきた藤井都議。前回2021年の東京都議選の投票率が42.39%と過去2番目に低くかったことに触れ、投票率が低いと「特定の団体の補助金を守れ」「天下り先を守れ」といった内向きの声が強い政治になってしまうと指摘。「選挙に行ってほしい」と呼びかけました。

 駅頭で日々、街の課題、都政の問題を伝えてきたとして、「区民が政治に関心がないのではなく、私たちが伝えられていない。政治不信は有権者に本当のことを言わないから。共に問題解決を目指していきたい。練馬区を区政、都政が連携していくことでもっと住みやすい街にしていく。東京都政という資源を使って、街の価値を高め、街の魅力を引き出していきたい」と力を込めました。

 西武池袋線・大泉学園駅のホームドア設置や、ようやく動き出した都営地下鉄大江戸線の光が丘から大泉学園町までの延伸計画についても実現していきたいと表明。また、教育・子育ての重点投資も強調、018サポートや、学校給食費、保育園保育料、子ども医療費などすでに実施されている無償化に加え、義務教育費(学用品・制服代・修学旅行費等)の無償化で教育の機会均等を実現したいと主張。「税金の無駄遣いをなくして練馬から都政を変えていく」と訴えました。

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 石神井公園駅前で開かれた青空対話集会では、減税や再生可能エネルギー政策、プラスチック問題に関する質問、「農家を大事にしてほしい」「熟議と言いながらなぜ年金をわずかの審議時間で上げたのか」「どうしても選挙で選んだ人たちの代表になるという構造をどう変えていくのかアイデアを聞かせてほしい」といった声が上がりました。

 街頭演説会には阿久津幸彦、山岸一生、高松さとし各衆院議員はじめ地元自治体議員が数多く参加しました。