野田佳彦代表は8月24日、党本部で会見し、韓国の李在明大統領と会談したことを報告しました。

 野田代表は李大統領との会談について、「韓国政府、李大統領も重層的に日韓関係の強化をしていこうということの表れだ」と話しました。また、李大統領が米国訪問前に最初の2国間外交として日本を選んだことについては、「1965年の日韓国交正常化以来初めてのことだ。私も総理の時の2国間外交の最初の訪問地は韓国。思いは共通していると思う」と意義を強調しました。

 会談の内容について、野田代表は韓国側の発言について言及することは控えるとしつつ、自身の発言内容については、「石破総理との会談の中で文書を交わしたこと自体は大きな前進ではないか」と首脳間の共同文書としては17年ぶりとなる「共同プレスリリース」への評価を伝えたことを明かしました。
 また、今後の日韓関係の方向性について、首脳間で「過去を踏まえながらも未来志向でいこう」との認識で一致したことを踏まえ、「具体的にこれからどうするのか。例えばCPTPP(環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定)に韓国は入る気があるのか、日韓FTA(日韓自由貿易協定)はどうするのか」等、具体的な方策について言及したと話しました。
 一方、李大統領の米国訪問については、「何らかの合意ができるということであれば、日本の反省も踏まえて合意文書は交わした方がいい」「東アジアの首脳会議に米国を参加させるような取り組みをしましょう」等の提言を行ったとしました。