泉健太政務調査会長らは25日、札幌新陽高等学校、札幌市保健所等を訪問しました。立憲民主党では、立憲政調「地方ヒアリング」と題して、政策立案活動をさらにパワーアップさせるため全国各地を訪問することとしており、今回はその第1回目となります。

 札幌新陽高等学校は、新型コロナ感染症の発生以前に、ICT教育やデジタル化、生徒の自主性を重んじるカリキュラム、教職員の働き方改革などの先進的な取り組みにより、短期間で学校改革を成し遂げた高校。荒井優(ゆたか)校長は、「学校や生徒を学力による偏差値だけで測るのではなく、それぞれが目標設定した分野で挑戦できるようにしたい」「日本の高校教育は位置付けが不明確であり、大学進学のための施設のようになってしまっているが、そのあり方を変えていきたい」と熱く語りました。

 このほか一行は、主に新型コロナ対策について意見交換するため、札幌第一幼稚園や北海道医師会、札幌市保健所等を訪問しました。

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札幌市保健所を視察する泉政調会長(中央)、水岡俊一参院議員(右)

 保健所では、保健所5階の講堂を対策室とし、保健所だけでなく市のさまざまな部署から人員を集中させて慌ただしく対応にあたっている光景を視察し、札幌市のコロナ感染状況や対策について副市長から説明を受けました。

 泉政調会長は副市長に対し、「これまでもコロナの対応に力を注いできたが、より一層地方や現場の声に耳を傾け、政府への意見・要望や政策に反映させていきたい」と話しました。

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札幌第一幼稚園を視察する泉政調会長(中央)、水岡俊一参院議員(右から2人目)、徳永エリ参院議員(右)

 また、札幌第一幼稚園は60年以上の歴史を持ち、現在約300人の子どもたちが通園している大規模な園であり、小規模保育園を併設。園長や職員からは、「コロナの影響を受け、感染防止対策に苦労したが、さまざまな工夫で休園することなく運営している。また、より良い教育のためには教職員の確保が不可欠であり、率先して働きかた改革を実践している」など、取り組みについて話を聞きました。
 政調会長は、視察後に記者団の取材に応じ、視察第1弾に北海道を選んだ理由を問われ、「北海道は一番長くコロナ対策に取り組んでおり、現状を把握するためにもぜひ訪問したかった」と説明しました。また高校ついて、「少子化が進む日本の教育のあり方について認識を新たにした」「積極的に地方の声を聞き、立憲民主党の政策づくりにつなげていきたい」と語りました。

 今回の視察には、荒井聰衆院議員、水岡俊一、徳永エリ両参院議員が同行しました。