福山哲郎幹事長は29日、常任幹事会終了後に定例の記者会見をおこない、今日決定した最高顧問や常任顧問等の役員人事について説明しました。
福山幹事長は幹事長部局について、幹事長代行に渡辺周衆院議員、同代理に菊田真紀子衆院議員(国民運動局長兼務)、青木愛参院議員、手塚仁雄衆院議員を選任したことを報告。それぞれ選任した理由について、「渡辺議員は、議員経験が長くメディア出身であることも活かしてさまざまな形でサポートしてもらう。菊田議員は国民運動・広報本部長の蓮舫代表代行と連携して国民運動局も対応してもらう。青木議員は各副幹事長と連携して対応してもらう。手塚議員は長い国対経験を活かして私のサポートをお願いする」と述べました。
最高顧問、常任顧問については、「常任幹事会に希望に沿って臨席してもらい、大所高所から意見をいただく」と述べ、明日には安全保障調査会長やエネルギー調査会長等の各調査会長を枝野代表から発表する予定であることを明かしました。
新たな都道府県連を20、現職の総支部長を137人(衆院95人、参院42人)、衆院非現職を69人それぞれ承認したことにも触れ、「200を超える総支部が全国に立ち上がるので面としての立憲民主党の活動が有権者の皆さんに伝わることを願っている」と力を込めました。
また、「後ろ向きな問題だが」と前置きをして、自民党の杉田水脈衆院議員が性暴力被害に関連して「女性はいくらでもうそをつける」と発言したとされることについて「残念だ」とコメントしました。その理由として、「1つは、女性はうそをつくという言葉は女性差別にとどまらず性暴力被害に苦しんでいる当事者を傷つける。2つ目はワンストップ支援センターの内容についてきわめて理解が浅い発言。3つ目は、野党側が性暴力被害者支援法を国会に提出しているが、与党は審議にまったく応じていない。与党の中に本当に理解があるのか、杉田議員のような発言があるから審議が進まないのではないのかという危惧がある」と懸念を表明しました。
政府が中曽根元総理の葬儀費に本年度の予備費から約9600万円を支出することについて、記者団から受け止めを問われると、「国民生活が厳しい中、どの程度の金額を政府から出すかは透明性を高めて議論いただきたい。中曽根元総理は行革に大変力を尽くした。その総理が合同葬によって、評価が下がることのないように願っている。そのことを含めて自民党内では透明性のある慎重な議論をお願いしたい」と述べました。