枝野幸男代表は18日、訪問先の福岡県福岡市で党県連設立大会後に記者団の取材に応じました。世論調査で国民の7割が日本学術会議問題で政府が十分に説明を果たしていないという結果に対して、「任命拒否について説明が不十分なのではなくて、説明は何もされていない。何もされていないという状況自体が菅政権の本質を表してるものだということをしっかりと国民の皆さんに伝えていきたい」と述べました。
記者からの主な質問とその回答(要旨)は以下のとおりです。
記者)党福岡県連結成大会に参加した所感を
枝野)非常にスムースに今日の日まで迎えられたと認識をしております。今日も多くの自治体議員の皆さん含めて一体となっていいスタートを切れたと喜んでいます。
記者)北九州市議選でどのような形を目指すか
枝野)地方選挙ですので、党本部としてできることに限りがあると思っていますが、新しい党になって(衆院)解散がなければ、全国的にも最初の大きな地方選挙だと思います。本部としてもできるだけの支援をしたいと思っています。これから県連とよく相談したいと思います。
記者)福岡4区で社民党候補と競合しているが、どう調整していくのか
枝野)まず一般論として参議院選挙の1人区と異なり、なかなかすべての小選挙区で野党候補を一本化するというのは難しいだろうと思っております。特に会派を共にしている社民党さんとの間ですので、今後一本化の余地がないかどうかは地元でも努力をしていただきたいと思いますが、本部ベースでも模索はしてみたいと思います。
記者)共産党とも一部の選挙区が重なっているが、どのように調整するのか
枝野)どの党との関係にかかわらず一騎打ちの構図を作るのが望ましいが、ただ参議院選挙とは少し事情が異なるので、100ぐらい、少なくとも50ぐらいの選挙区は一本化ができればと思っております。会派を共にしていない皆さんとの間(の調整)はすべてこれからです。
記者)総選挙を党福岡県連にどう戦ってもらいたいか
枝野)3人いる現職がしっかりと小選挙区で勝ち抜いてもらいたいと思っています。現職がしっかりと戦うことで、新人の皆さんもそれに事実上引っ張られるような構造が選挙では出てきます。まず現職がしっかり戦い、全体の底上げにつながっていけばと思っています。
記者)弊社の世論調査で日本学術会議に関する首相の説明を不十分とする人が7割だが、政府の説明の現状をどうとらえているか
枝野)任命拒否について説明が不十分なのではなくて、説明は何もされていません。何もされていないという状況自体が菅政権の本質を表してるものだということをしっかりと国民の皆さんに伝えていきたい。
記者)菅総理は学術会議会長と面談しても任命しなかった理由を明かさなかったが、受け止めを
枝野)説明をしないこと自体が菅政権を体質を表しているものでありますし、説明の有無にかかわらず違法であることに変わりないと思っています。
記者)どういった場で説明を求めていくか
枝野)まず自分(菅首相)が記者会見すべき。
記者)国会の場はどうか
枝野)国会(開会)までまだ1週間以上あるのに、その間説明しないということであれば、そのこと自体が菅政権の体質を表している。