蓮舫代表代行は25日、神奈川県で4つの衆院選挙区をまわり、篠原豪衆院議員(神奈川1区)、早稲田夕季衆院議員(神奈川4区)、山﨑誠衆院議員(神奈川5区)、中谷一馬参院議員(神奈川7区)、真山勇一参院議員(神奈川県選挙区)や自治体議員らとともに街頭演説を行いました(写真上は、綱島イトーヨカドー前で演説する蓮舫代表代行)。
蓮舫代表代行は、はじめの街頭演説先の横浜市中区のイオン本牧店前で、「政治は皆さんのものです。皆さんの払った税金で、皆さんの付託を受けて、国会で議論をして、皆さんのために何をしていこうということを、見える形でお示しをするものだと思っている。6月に通常国会が閉会してから4カ月もたつが、国会は1度も開かれず、新型コロナ感染症対策で何が行われているのか、政治がいまどのように進められているのか全く見えない。そして、皆さんが投票に行くことなく、皆さんが選ぶことなく地元神奈川県出身の新しい総理が選ばれた。国会の役割は、菅総理大臣が本当に皆さんのために、神奈川県のために、日本のために正しいことをするのかをしっかりチェックすること」とし、明日から始まる臨時国会で菅政権の姿勢をただしていく意気込みを訴えました。
続けて日本学術会議の任命拒否問題について「学者の問題で、自分には関係ないと思っている方もいるかもしれないが、そうではない。学問の自由、表現の自由、集会の自由、自分が何を考えるかという内心の自由という憲法、法律で守られている自由を内閣総理大臣が踏みにじった時、失ったときに初めて尊さに気づかされる。その自由を取り戻すことがどれだけ大切かは歴史が証明している」と述べました。日本学術会議法は、総理の任命は形式的なものだという当時の中曽根総理の国会答弁があり、菅総理はそれに反して任命を拒否しましたが「菅総理は、なぜ6人を任命しなかったのか理由を説明していない。会議に税金が10億円が出されているから総理が勝手に何でも決めていいということにはならない」と菅総理の説明を求めました。
コロナ対策について、「世界は変わった。昨年のこの時期、この国がこのような状態になると誰が想像していたか。GoToキャンペーンもけっこうだが、旅行を楽めるのは国民全員ではない。医療・介護に携わる人たち、仕事を失った人たち、就職先を求めるの若い人たち──そういう人たちにこそ政治は光を見せなければいけないのではないか」と訴えました。GoToキャンペーンで観光地、飲食店には一時的に客が戻ってきているが、それも財源がなくなったら終わってしまい、その時の落ち込みが懸念されるとし、「当たり前の消費が戻り、当たり前の経済が回る政策、暮らしを守る政策が必要。PCR検査体制、医療機関の拡充で命を守ることが必要。私たちは、医療、介護、保育・学童保育、障害福祉の現場の皆さんを支える。命を守るためのベーシックサービスを優先して守ったうえで、交通や経済を回す政策を国会で堂々と示していく」と述べました。
IR誘致について「なぜカジノがこの国の経済成長戦略の柱にするのか。カジノは負けた人のカネが儲けになる。そのような構造がこの国の経済戦略の柱になるとは恥しい」と批判し、住民投票を求める署名への参加を呼びかけました。
真山勇一参院議員は、横浜市でカジノの是非を決める住民投票の実現を求める署名が直接請求が可能な法定署名数の6万2,541筆を超え、すで10万筆あまり集まっていと報告し、「より多くの声を集めて横浜市に住民投票を実施させたい」と参加を呼びかけました。「24時間不夜城ができる。皆さんの生活環境が変わる。世界中のカジノがある町を見れば分かる。私たちは今の横浜が好きです。だから今の環境を守りたい。カジノに頼らなくても横浜を元気にすることはできる。横浜をギャンブル、バクチの町にしない」と訴えました。
地元の篠原豪議員は、自身が予算委員会等でIR誘致、カジノ問題を取り上げてきたことを紹介し、「IR誘致の汚職事件でつかまった秋元司衆院議員は、IR法案を審議した内閣委員会の委員長だった。2016年12月に、まだ審議が不十分なのに、強行採決を決めた」と指摘。その後、秋元氏が担当副大臣としてIR実施法に係わり、カジノ業者から賄賂を受けた疑いで逮捕されたという利権構造を批判し、民意を示してIR誘致をやめさせようと署名への参加を改めて呼びかけました。
本郷台ピーコック前では早稲田議員、JR東戸塚駅西口広場では山崎議員、さらに綱島イトーヨーカドー前では中谷議員の他、源馬謙太郎衆院議員(静岡8区)、青柳陽一郎衆院議員(神奈川6区)もマイクを握りました。