立憲民主党、国民民主党、日本共産党、社会民主党の4党の幹事長・書記局長は24日、国会内で会談し、協議を行いました。立憲民主党からは福山哲郎幹事長が出席しました。

 会談では、次の3点を確認しました。

(1)政府提出法案の条文などのミスについて、厳重にこの事態に抗議をし、是正・報告を求める

 現在、把握をしているところで12府省庁の19法案・1条約でミスが見つかり、提出の見送りが1本という、前代未聞の状況になっている。こういった事態に対し、厳しく抗議をし、是正を求めていきたい。
 私たちは、立法府と行政府の関係を改めて立て直すために、一旦立ち止まり、行政府においては総点検をし、そして是正をし、報告をするまでしっかりと待ちたい。

(2)参院予算委員会での野党側の参考人要求・資料要求に応じることを強く求める

 参院の予算委員会での野党側の参考人要求・資料要求に対して、政府与党はまったく誠実に対応していないという認識で一致。強く抗議したい。
 今後も速やかに参考人招致や資料要求に政府与党は応じることを強く求めたい。

(3)4月の2つの補欠選挙、並びに再選挙について

 それぞれの政党の立場を理解しつつ、できるだけ協力をしていく。

 会談後、記者団の取材に応じました。記者からの主な質問とその回答(要旨)は以下のとおりです。

Q:法案ミスの関係で、一度立ち止まって総点検をするということですが、国対委員長の安住さんは審議を止めてというような話もありましたが、そのあたりについては

福山:審議を止めてと言うか、審議ができないんですね。何が間違っていて、何が合っているのか分からない法案を、われわれに審議をしろと言っても、審議ができる状況ではないので。先程の表現は、審議をする環境を早く整えろと、それまで当然、審議ができない状況なので。それを作っているのは、行政府側なので、そのことについて環境の整備を、総点検して早く整えろというのが、この中での一致した考え方です。

Q:関連で、それは衆参ともにという理解でいいでしょうか

福山:もちろんです。安住国対委員長とも、この幹事長・書記局長会談については、もちろん了解をしていただいて、やるよということを言って、今日やらせていただいております。

Q:このような事態になっている原因については、この場での議論で出ましたでしょうか

福山:僕らが聞きたいくらいです。逆に、そのことをしっかりと政府与党がなぜこんなことになっているのかについて、説明までしっかりしてもらわないと、われわれは納得のしようがありません。

Q:予算委員会の参考人招致や資料に応じなかった場合の対応について

福山:まず応じるようにわれわれは強く求めます。これだけ問題が起こっているにも関わらず、接待の問題、東北新社の違法な外資規制の問題も含めて、それはしっかり資料要求、参考人要求に応じるのが、政府与党の努めだと考えています。

Q:法案ミスについて、環境が整うというのは、国対委員長間での話があった議院運営委員会の場でしっかりとすべての総点検をした結果を伝えられて、その説明に納得された場合にということでしょうか

福山:それは国対で議論している状況をわれわれは、了としたいと思います。ただし、その内容についてはしっかりわれわれ自身も国対からの報告を受ける中で、点検をしていきたいと思います。