蓮舫代表代行は8日、参院広島選挙区再選挙が告示(投開票25日)され、無所属で新人の宮口はるこさんの出発式で、「広島県民の声をしっかりと受け止めて国政で代弁できるのは宮口はるこさんだ」と述べ、宮口候補への支援を訴えました。蓮舫代表代行は、広島市内の旧市民球場跡地前(西地域)と、呉市内のJR呉駅前(南地域)での出発式に参加しました。
蓮舫代表代行は、同日参院長野選挙区でも補欠選挙が告示されることに触れ、「なぜ広島は再選挙なのか。情けない理由。まるで昭和初期のような『政治とカネ』の問題。皆さんは何も悪くないのに何度もニュースで報じられ、恥ずかしい思い、忸怩たる思いをされたのではないか。だからこそ、このような問題は二度と起こしてはいけない。その意味では、今回の選挙で『政治とカネ』はもはや争点ではない。こんなことはもう二度と起こさない。そんなことは当たり前だという選挙にさせていただきたい」と提起。争点の1つとして挙げた新型コロナウイルス感染症対策については、4月からPCR検査を誰でも無料で受けられるようにしている広島県の取り組みを評価し、「我慢とお願いと自粛ではなく、徹底した検査こそが必要。命と暮らしを守る、当たり前の政治を。無策に近い感染症対策でいいのかも判断してほしい」と述べました。
その上で、自身と同じ双子の子ども(男の子)と、その下に女の子がいる宮口さんを、「ただでさえ多胎児妊娠はリスクがある。そして、育てることがどれだけ大変か。障がいとも向き合ってきた。助けてくれと言えないような環境で、何度自分を奮い立たせてきたことか」と慮り、「今その声は広がっているのではないか」と指摘。「これまでの延長線上ではない、努力を皆さんに強いているがために、もっと頑張らなければいけないと、本当は『助けて』と声を上げなければいけない人たちが、声を上げずに悩み、苦しんでいるのではないか。これまでと違う日常を皆さんに強いているのであれば、これまでの延長線上ではない政治を。宮口はるこさんは、誰一人取りこぼさない政治を広島県の皆さんにお約束している。279万人の広島県民の声をしっかりと受け止めて国政で堂々と代弁できるのは宮口はるこさんしかいない。4月25日、新しい日本をつくるための第一歩の、宮口はるこ議員誕生のために頑張っていただきたい」と求めました。
宮口さんは、今回の出馬に当たって一番悩んだのは障がいのある子どもを含む3人の子どもたちのことだったと明かし、子どもの世話を頼んだところ、母親から「あなたにしか分からんことがあるじゃろ。あなたにしか伝えられんことがあるじゃろ。しっかり伝えておいで」と背中を押してもらったと感謝の意を述べました。「でも、私には預かってもらえる先があってよかった。お母さんの友だちに政治のことを聞いても、ふだん育児、家事、炊事、洗濯、掃除、さらにそこに仕事が加わる」と続け、「関心がないのではなく、(感心が)持てない。私も子どもが小さいときは大きな街宣車から声が聞こえると『いま寝たんじゃけんやめて』と、そう思っている、子育てするお母さんだった。でも、無関心でも無関係にはならないのが政治だと気づいた」と話し、女性の活躍の政策もしっかりやっていきたいと力を込めました。
「『小さな声を政治に届けたい。政治家はみんなよくそういうことゆうとるが』と言われるかもしれない。でも、自分自身が声を聞いてもらいたかった側だからこそ、この声を、職場で、学校で、行政で、誰に聞いたら、誰に話をしたらこの思いが伝わるん。誰に言うていったらいい。そう悩んだ本人だからこそ、皆さんの声を聞ける、代弁者になりたいと思った」と表明。「今回の再選挙は金権政治にNOと言っていただかなくてはならない大事な選挙。皆さんの意思表示をしていただきたい。そして、変える勇気をもってください。コロナ禍を一緒に乗り越えましょう。そして、その先へ、一緒に進んでいきましょう。どうかお力を貸してください」と訴えました。
出発式では冒頭、立憲民主党広島県総支部連合会(県連)代表で、結集ひろしま代表の佐藤公治衆院議員(広島6区)があいさつ。「不健全な政治を正し、健全な政治を取り戻す。広島から日本を変える。結集ひろしまから結集日本へとの志を持って戦っていく。一緒に勝利をつかみとろう」と呼びかけました。
出発式ではそのほか、国民民主党の舟山康江参院議員、社会民主党党首の福島みずほ参院議員、連合広島の久光博智会長が来賓としてあいさつ。横沢高徳参院議員、新社会党広島県本部の三木郁子委員長はじめ、地元自治体議員なども多数参加しました。