参院広島選挙区再選挙告示後最初の土曜日の10日、立憲民主党の階猛、津村啓介両衆院議員、岸真紀子参院議員と無所属の嘉田由紀子参院議員が無所属の新人、宮口はるこさんの応援のため広島県入り。広島市内の各所でマイクを握り、しがらみのない政治、新しい政治への転換を訴えました(写真上は、JR広島駅前での街頭演説会。左から岸参院議員、宮口候補、嘉田参院議員)。
階議員は、「新しい力、新しい政治をこの機会に築いていこう。選挙の時にお金を配るのではなく、選挙後に幸せを配る候補を。市民感覚で弱い人に寄り添える宮口候補を国会に送り出してほしい」と訴えました。
津村議員(岡山県2区)は、同じ中国ブロック選出議員の立場から「自民党の牙城であり、古い体質を引きずっていると後ろ指をさされた2年間だった。地元から新しいクリーンな政治を始めていこう」と呼びかけました。
宮口候補と同じ1976年3月生まれだという岸議員は、長期化するコロナ禍で、特に非正規で働く割合が高い女性たちに深刻な影響が及んでいるとして、非正規労働の問題を放置してきた自民党政権を批判。「女性が多いと言われる参院でも女性議員の比率は22.6%、衆院ではたった9.9%。圧倒的に当事者である女性が足りない。一緒に戦える仲間が必要」だと宮口候補への支援を求めました。
元滋賀県知事の嘉田参院議員は、15年前の自身の知事選挙について、政党や業界団体すべてが現職を支持するなか、市民の力による「手漕ぎ船選挙」で勝利したと振り返り、「相手は軍艦。巨大な組織、業界団体など外からのエネルギーが必要だが、手漕ぎ船は一人ひとりの力で動かすことができる」と強調。「選挙は熱伝導。政治を変えたいと言う候補者の熱量を皆さんが周りに伝えていってほしい。1人が10人に電話をかけ、その10人がまた10人に電話をかける。しがらみのない政治を、投票所のえんぴつはあなたのもの。えんぴつ1本の勇気を広げていってほしい」と呼びかけ、「えんぴつ持ったらはるこ」を発案、街頭に集まった聴衆みんなで「えんぴつ持ったらはるこ」を唱和しました。
嘉田議員はまた、「子どもたちに恥ずかしくない政治を伝えていこう。クリーンな政治を取り戻したと日本中に示すためにもえんぴつ1本の勇気を持ってほしい」と呼びかけました。
宮口候補は、告示から2日、選挙カーで県内を回るなか、歩道で、車から、あるいは建物の2階から手を振ってもらったり、「頑張って」と声をかけられたり、アイコンタクトで通じ合うこともあったとして、「皆さんに元気をパワーをいただいている」と感謝の言葉を述べ、あらためてこの再選挙に懸ける決意を表明。
「コロナ禍で分かったのは、みんなが弱者になってしまったということ。障がいを持つわが子は、さらにそこから弱い人になってしまった。こうした高齢者や社会福祉、雇用の問題、子育て支援など、弱いところにしっかりと光を当てていくことで、今よりも心も暮らしも、そして経済もしっかり回っていくと信じている」と力を込めました。
「小さな声を政治に届けたい。私自身がこの声誰に届けたらいい、どこに話をしていったらいいと悩んだ本人だからこそ、私がそういった声を届けられる代弁者になりたいと思った」と表明。今回の再選挙には13億円のお金が使われていることにも触れ、「こんなもったいないことがありますか。この13億円があったらどれだけの人を助けることができるか」と問いかけ、「金権政治はNOだとしっかり意思表示をしていただきたい大事な選挙。『いつもは違うところに入れるんよ』、分かってますよ。結構ですよ。でも今回だけは違う。許してはいけない。なので、私に力を貸してください」と呼びかけました。
宮口候補の選対本部長を務める森本真治参院議員は、国会で75歳以上の医療費をめぐり、年収200万円以上の人の窓口負担を基本的に1割から2割に引き上げる法改正の審議が始まったことに言及。「国民の命と暮らしを守る政治を取り戻そう」と訴えました。